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第3話

駒沢亮平になり、一緒に住み始め、翔太が俺を溺愛する日常が当たり前になり、慣れ切った今日この頃 初めて翔太の両親、ご兄弟とご対面を迎えております 久々のあつ〜〜〜い夜を過ごして、のんびり起きて、一緒に買い物デートしようと思っていたんですよ 安定期に入りましたし、お腹も順調に膨らんで、運動不足を解消するために公園デートも良いねぇと話しながら眠りについたんです 予定は未定と言いますし、変更になる事は致し方ありません 朝9時にマンションの呼び出し音(5分間鳴らしっぱなし)で起こされ、家に入ってくるなり、お母様はまだ寝ているの?と仰られ、弟様はえーこんなのが兄貴の?と値踏みされ、お父様はこちらをずっと睨んできております 「リビングにベッド置いてるとか、娼婦みたい」 「翔太、コレに騙されているのよ、ちゃんと家柄のしっかりとした方を紹介するから、番になっていない今ならやり直しが効くわ、考え直しなさい」 家に来られてからずーっと、弟様とお母様の俺に対する攻撃を喰らっております 俺は段々と笑顔が引き攣り始めております そしていつもの翔太なら噛みつきそうな状況ですが鳴りを潜めております 俺をシーツに包んで抱きしめて、静かに聞いております 「お腹の子は翔太の子だと言う証拠はあるのか?」 15分ほど経った頃でしょうか お父様が発せられたお言葉に、流石の俺の堪忍袋が切れてしまいました 「おいコラ、おっさん、今なんて?」 「あぁ?君が翔太をフェロモンで誘惑して誑かしたんだろう!」 「そんなめんどくさい事するかああああ!!」 「俺は家族なんて作る気も持つ気も無かったんだ!それを翔太が!翔太が作ったんだ!俺には要らないって思って生きてきたのに、それを……」 俺の両親と兄貴は交通事故で死んだ そりゃもう最高な家族だった 互いに愛し合い、支え合う両親を見て育った俺は、いつか自分も両親のようになりたいって考えてた 文武両道お手本となるような、本当にカッコいい兄貴 優しくて、暖かくて、俺の事を大事にしてくれたんだ 部活の遠征から駅に帰ってきた兄貴を両親は車で迎えに行き、3人はそのまま 大事な家族を失う怖さを知ったから、俺は家族は作らないと決めた けど、翔太が作ってくれた それだけで俺は十分だった この子だけでも俺の家族で良いって もう十分過ぎるほどのものを貰った それでも翔太が愛してくれたから 俺も愛そうって思えたから 「翔太、俺の金返して、俺はこの子だけで良い 翔太は家族にならなくて良い」 「俺がそんな事許すとでも?」 え? 「これだけの亮平への侮辱発言、暴言行為が有れば十分でしょう」 ちょっと!!誰ですか!うちの大型犬が、魔王に、冷酷な魔王様になられております!!! 「だいたい俺がする事に意見があるなら、俺だけに言えば良かったんですよ?それを亮平さんに直接言いにくるなんて」 ねぇ?辛かったね、もう安心して、たった今からコイツら俺の家族じゃ無くなったから 俺の頭を撫でて、見つめてくる顔はいつもの優しい翔太 甘くて安心できる匂いに、俺はさっきまでの怒りがしゅぅぅぅっと抜けていく 「亮平さんへの慰謝料は請求します、会社もお返ししますよ、あなた方のくだらない家族ごっこに付き合いきれません、俺の成長が怖くて仕方が無かった父親も、自分のアクセサリーの様に縛りつけようとする母親も、何もかも自分の思い通りにならないと済まない、俺が自分の物だと思い込んでいるバカな弟も要りません」 3人を睨みつけて容赦なく切り捨てていく駒沢翔太25歳(魔王様) 「俺には亮平だけで良い、亮平と子供だけが俺の家族だ」 俺のお腹と俺の頭を撫で回す手は、ものすごく暖かくて、優しいいつもの翔太だ 早々にお帰りいただいた 三人が使ったコップを割って捨てて、部屋中消臭消毒スプレーして、使ったスリッパも捨てていた ついでにソファとテーブルも買い替えよう って、翔太くん容赦ないのね あれ?なんでまだ、魔王が居るの? 僕、悪いことしたっけ? 俺を見るお目目が怖いよ?笑顔なのに冷や汗かいてくるよ? 亮平、お仕置きね ベッドに押し倒されて、ねちっこい愛撫を受けて 「もうイかせて、お願い、もう、ゆる、んぁ!!」 「亮平は俺の事要らないって、言ったんだよ、俺ショックだった」 「ごめん!そこ!ぃゃぁぁああ!!」 「俺の愛情がまだまだ足りてないから、そんなこと言えたんだよね、ごめんね、俺なしじゃ生きていけないように、躾直すよ」 「もうイかせて!!翔太が大事だから!愛してるから!!」 「本当〜に〜?子供だけで良いなんて、言わない?」 「言わない!翔太が居ないと……家族じゃない……俺の、俺の大事な旦那だ」 お腹にチュっとキスをして、ちょっとお邪魔しまーすって、俺に言わないか! どうして子供に言った!! ずっと欲しかった翔太の熱がゆっくりと入ってきた 苦しくないように寝バックの体制で、ゆっくり、ゆっくりと 暑く熱った体が冷めないように、シーツをかけてくれる 激しくしない様に、ゆっくりと揺すり刺激してくれる 自分の欲よりも俺の身体も子供も優しく包んでくれる翔太の愛情に、俺はひどく傷つけたのだと知った 「ごめんね、翔太、翔太が居ないと、俺もうダメだ生きていけない、だから!ずっとずっと、一生、一緒にいて」 うんうんって、何度も頷いて許してくれた翔太 涙と鼻水でお互いにぐちゃぐちゃの顔して笑った

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