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第4話
時間を忘れその子を堪能していると場内アナウンスが俺の降りる駅を告げた。我に返り名残惜しいがそっと手を離し開いたドアをくぐった。
振り向きざまに見えた表情は相手は誰かわからないのもあるのか複雑そうなでもやはり美しい顔だった。
それから自宅に戻る道すがら俺はとても後悔していた。
俺のやったことは犯罪だ。きっとあの子みたいな美しい子はその汚い犯行に遭う事も多くあるだろう。訴えられないで怖い思いをし続けているかもしれないのに…心に傷を負ってしまっているかもしれないのに…
自分の欲望のままにあの子を堪能してしまったのは本当に…
「俺…人として終わってるじゃん…」
帰宅してベッドに突っ伏し頭を抱えた。
どんなに強烈に惹かれたとしても一方的な想いや行為なんて相手にとっては恐怖でしかないのに
「くそ…」
そんなことわかっているのにあの子のことを思い出すとどうしようもなく気持ちが高ぶって俺は気付けば俺自身に触れ欲を何度も放っていた。
もっと奥の奥まで触れてみたい…色々な表情が見てみたい…もっともっと…
欲深くなっていく。それがどんなに卑劣なことだとしても…
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