57 / 58

第9話 再会 ※注意

 俺は、気がつくと銀様なレオの匂いに包まれていた。  身体がポカポカしていてあたたかい。 「レオ?。人に戻れたの?。夢!?。」 「ん?気がついたか?。この寝坊助(ねぼすけ)め。起きても夢を見るつもりか?。」 「あ、言葉が普通にわかるよ。やっぱり夢?。」  俺は簡易ベッドに寝ていて、人の姿に戻っているレオが添い寝してくれていた。 「ああ、魔力切れで倒れたおまえに俺の魔力を注いでたからな、その影響だろう。」 「え。」 「嫌だったか?。たっぷりとおまえの口のなかを堪能させてもらったからな。この寝坊助海里。」 「え、え。」 「ふふ、お前の瞳が見られたのが嬉しい。またキスして良いか?。」  そう言って、レオは俺の上に覆い被さってきて、俺にキスをする。 「ん、ん、ん、まだ、良いって言ってないよっ。」 「ん?。そうだったか?。」  レオはとぼけながら、舌で俺の歯列をなぞり、口蓋をなぞり、舌を擦る。俺もレオの舌を舐めて、レオの舌裏をなぞる。 「ん、ん、ん。」  レオの舌の感触が気持ちいい。  体が熱くなってくる。 「あ、あ、レオ、レオ、逢いたかったよ。俺、寂しかった。ん、ん、ん。」 「ああ、俺も寂しかった。心配したんだ。お前の気がなかなかつかめなくて。」  レオはそう言うと、俺の身体をさわりはじめる。 「もっとお前を近くで感じたい。お前の存在を全身で感じたい。」 「あ、あ、ん、ん、俺も。れ、レオにキスしたい。」 「ふっ、キスだけで良いのか?。」  レオが俺の固くなった中心を握る。 「あっ、あっ、だって、だって。」 「俺はしたい。お前とまた、一つになりたい。」 「お、俺だって、なりたい。レオを感じたいよ。」 「ふ、そうか。嬉しいよ。」 「でででも、これって悪いことだって。そそそそそーしが…。」 「悪いことじゃないさ。俺はお前を感じて安心したい。お前が居なくなったとき。首輪なんぞつけられていたのを見たとき。再会したのに魔力切れで昏睡したとき。何度俺の心が張り裂けると思ったか。」 「お、俺だって。俺だって銀様が俺に気づいてくれなくて戦ってるし。怪我して欲しくなかったし。優君とユージーンさん見てたら、レオにめっちゃ逢いたかったし。念話しても返事くれないし。夢で逢えてもことば分からないし。起きると居ないし…。」 「泣くな海里。俺は今、ここにいる。これからもお前のそばにいる。」  レオが俺の服を脱がしてくる。 「俺も、レオのそばにいたいよ。でも…、それって俺がずるい奴だから。」 「ズルくても良いさ。俺はお前を愛している。」 「ズルくても嫌わない?。」 「嫌わないさ。」  レオが、俺の固くなったあそこを擦りながら、また、深いキスをしてくる。 「ん、ん、ん、あ、あ、もっと、キ、キスして。」  俺は、キスを受け止めながら、レオの服を脱がしていく。レオのキスがだんだん喉、鎖骨、乳首へとおりてくる。 「あっ、ん、ん。」 「ん?、乳首が気持ちいいのか?。」 「やっ、違う。な、なんかへんっ。」 「変じゃないさ。」  レオの舌の刺激で乳首の先が尖り、そこをこねられると、体がビクビクっと反応する。 「ひうっ、や、や、やめて。怖いっ。」 「怖くないさ。気持ちいいってことなんだがな。でも、ここはまた今度な。」  レオはそう言うと、最後に左乳首にキスをする。  あぅぅ、脳みそが溶けちゃうよ。  レオが俺をうつ伏せにして、腰を持ち上げる。俺はレオの顔が見えなくて、心細くなる。優君とテドールの一件が頭をよぎる。 「や、レオ、レオの顔が見たい。」 「俺もだよ。でも、まだ後ろからの方がお前の負担がかからないから。」  レオは俺の尻タブの間を指で撫でて、俺の我慢しきれないあそこの蜜を俺のあ、穴に塗り込んでいく。  俺が発情しているからだろうか、たいしたぬめりもないのに、レオの指が俺の中に入っても痛くない。むしろ喜びに背中がブルッと震える。 「あ、あ、あ、あっ、ん、やっ、顔が、レオ、れお。」 「ここにいるよ。お前の中が濡れて俺に吸い付いてくる。早くここに俺のを挿れたい。」  レオは指を奥に押し進めながら、俺の背中に被さって、耳タブを食む。 「あ、あ、あ、た、食べちゃダメ。あぁっ。」  レオの指が俺の中で蠢くと、背中や喉がジンジンと痺れて、俺の思考を奪う。 「お、俺も、レオ、レオが欲しいっ。後ろやだ、っあう。」 レオは指を抜くと、俺を仰向けにして、俺の足を大きく開かせた。 「海里、お前だけだ。お前が欲しい。」 「ぁっ。あう、あっ、レオ、レオ。」  グプッと音を立てて、レオの大きな熱いものが俺の中に入ってくる。  痛みはないけれど圧迫感が凄い。 「はっ、はっ、あっ、ああっ。」  俺は生理的な涙を流しながら、レオを受け止める。 「海里、辛いか?。あと半分だ。」  俺が腕を伸ばすとレオが近づいてくれる。  俺がレオの頭を抱き寄せるタイミングで、レオは一気に腰を進めた。 「ああっ!!、れ、レオのばかぁ。」 「ふふっ馬鹿とはご挨拶だな。」  俺はレオの挿入の刺激でイってしまった。 「わ、笑うにゃ、や、動くにゃ、や。」  くそー、レオの動きが全部快感として俺に跳ね返ってくるんだけどっ。うまくしゃべれないっ。  俺はレオの頭をきゅっと抱き込む。  レオの柔らかな金髪が頬と鼻をくすぐる。良い匂いがする。 「くくく、猫語か?。」 「ち、違うしっ。」  俺は、レオの頭を更に両腕で抱え込み俺の顎と喉でホールドしてやる。  「こら、うまく動けないだろ?。」  レオは笑いながら、腰を動かす。  ぶわっと、おなかの中に快感が拡がる 「あぁっ、ん、んあっ、や、強い。」  俺はその刺激で背中を反らす。絶対にレオの頭は離さないぞっ。 「あっ、っん、っんん。あ。」  レオが俺の喉をペロリと舐める。  その刺激で俺のてが離れると、レオが膝立ちになって、俺の両足を抱え直す。  ああっ、こうなるともう、俺はまな板の鯉よろしく揺さぶられ、快感を教え込まれ、喘ぐことしかできなくなる。  俺、まだ初任者なんだぞっ。  あれから、何度めかの絶頂を迎えようとしている俺は、意識が朦朧とするなかで、泣きながらレオに手を差し伸べる。するとレオはまた俺に抱き締められてくれた。 「はっ、はっ。」  レオの濡れた吐息が俺の耳元で聴こえる。  れ、レオさんエッチ、その声反則…。  俺はぶるりと身を震わせ、イってしまったと思うけれど、もう出るものがなくて、ただただ快感が全身を襲う。俺の中のレオを強く感じてしまう。 「あっ、あっ、あっ。」 「くっ。…っ。」  レオのものが大きくなり、俺の中で弾けたのが分かった。レオも無意識なのだろう、俺の腕から抜け出し、背中をそらし気味に、形の良い眉と唇を少し歪ませて快感を堪えているようだった。  い、色っぽいです…レオさん…。エッチなイき顔に思わず見とれてしまう。  俺の中が温かい。レオが俺の中で達したんだ。俺で気持ち良くなってくれた。あれ?、何だろう、凄く嬉しい。  不意にレオの大きな手が俺の物をつかむ。 「やっ。」 「ふふ、まだ足りなかったみたいだな?。」 「え?やっ、嘘でしょ。」  気がつくと、俺のあそこはまた力を取り戻しつつあり、俺の中のレオも、また大きくなりつつある。  もう無理…。って言ったのに、俺はそのあともさんざん泣かされた。  けれど幸せな時間だったのは間違いなくて。 「はっ、くっ。」  やがて、俺のおなかの中がまた熱くなって、レオのエッチなイき顔と声を堪能しつつ俺は眠気に負けて、意識を手放そうとしていた。  ただただ嬉しくて、幸せで…。ここは更なる異世界じゃなくて、夢じゃなくて、本物のレオに触れられたことが安心できて嬉しかった。

ともだちにシェアしよう!