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第3話 エレーヌの過去 幼少期
「僕の過去はね.....」
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僕は産まれたらいけない子だった。
記憶はないから、聞いた話。
僕は最下級民族の地域で娼婦をしていた母親から強姦で産まれた。下ろせば良いのにと、この後思う日々だった。
娼婦の母親は僕が邪魔で、産まれて直ぐに見世物小屋へ売った。この頃、犬族は少なく珍しかったので、高く売れたらしい。
幼少期は虐待の毎日。孤独と絶望しかない毎日。生きてるのが不思議なくらい殴られ、鞭で叩かれ、絶対服従を教え込まれた。
この後、僕は見世物小屋の商品となる。
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「コレが僕の幼少期....」
身体を震わせるエレーヌに気づき、アルディスは後ろから抱き締めた。
「辛いなら話さなくてもいいよ?」
っと優しくエレーヌに言った。
「ううん。ゆっくりだけど話すよ....」
エレーヌはアルディスの手をギュッと握った。アルディスもエレーヌの手をギュッと握り返した。
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