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第25話 宿泊Ⅵ〜side鷺沼〜

「…藤さん」 床に横たわっている藤さんは 既に頬を上気させていて、俺の呼び掛けに とろんとした瞳を向けてきた 「…み…は…る…」 肩で息をしている藤さんを抱き上げようと 膝と頭に手を差し入れる たったそれだけの事なのに、藤さんの体はビクビクと跳ねた 「あ!!」 半開きの口が妙に色っぽくて、掌で藤さんの頭を支えると 其処に吸い込まれる様に唇を重ねた チュッチュッとキスをしているだけで、下半身に熱が集まるのを感じる 口を離すと二人の間で銀色の糸が引いて、テラテラと濡れた藤さんの唇を より魅力的に見せた こんな藤さんを前にして ギュッとして寝れれば良いとかそんな事を考えていた風呂場での葛藤は結局無駄に終わり、直ぐそばにあるベッドに藤さんの身体をゆっくり降ろした 「…藤さん めちゃくちゃ可愛いです」 「…あ…みは…」 俺の名前を呼ぶ藤さんの唇を塞ぐと 小さい舌をチュッと吸った さっき着替えたばかりの服を脱がすと、薄桃色の肌が見えて また俺の興奮を煽っていく 胸の飾りに舌を這わせると 可愛らしい声を上げながら腰を厭らしく揺らしている 「や!!…あ…あ…」 「藤さん…気持ち良いですか⁇」 「…ふ…う…」 藤さんは腕で目を覆って、イヤイヤと首を左右に振っている チラッと下に視線を向けると、藤さんの下着は 中心部分が濃く色付いていて 俺は少し湿った其処に手を伸ばした 「ひゃ!?」 「…藤さん、ココ もう濡れてますよ⁇」 円を描くようにして撫で上げると ジワリと染みが広がっていく 「や…だ…みは…やめ…」 言葉とは真逆の反応を見せる身体を上からじっくり見つめた後、俺はパッと藤さんから離れた 「…う⁇」 藤さんが頭にクエスチョンマークを浮かべながら 俺を上目遣いで見つめている 可愛い過ぎるその仕草に襲い掛かりたい衝動をグッと堪えた 「藤さんがそんなに嫌なら止めます おやすみなさい」 そう言って俺がニコッと笑うと 藤さんは口をパクパクと動かして、何か言いたげにしている 俺が 何⁇と首を傾けると、モジモジと脚を擦り合わせていて 俺は嬉々とそれを見つめた 「…く…薬…飲んでも…いい⁇」 「………」 そうきましたか… 本当はおねだりしてくれるのを期待していたんだけど… まぁでも、抑制剤が効くまでに20〜30分はかかるだろうし… 「良いですよ⁇ 今、水持ってきますね」

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