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第27話 宿泊 Ⅷ〜side鷺沼〜

藤さんが可愛すぎて死ぬ もうね、今日から藤さんの事 萌えのテロリストって呼ぶ それ位 さっきから藤さんは俺の心臓に爆弾を投下し続けていて、香ってくるフェロモンと相まって 俺はもう藤さんにめろめろだ 「や!! イ…かせて!! おねが…みは…いるぅ…」 「ん…もうちょっとだけ…我慢して下さい」 「…や…む…り…むり…いき…た…い…」 吐息交じりにそんな事言われたら、また俺の下半身に ダイレクトに響く この前と違って薄いゴム越しでも、中の熱さやヒクヒクと伸縮しているのを感じる 「…う…ああ!! みは…いる…みはいる…ぅ…」 「…藤さん」 譫言の様に俺の名前を呼ぶ藤さんに 愛しさ以外感じられない うつ伏せの身体を腕を引っ張って横向きにすると、外側の脚を担ぎ上げ 快感に歪む顔を見ながら腰をスライドする速度を速めた 「や!! も!!…しんじゃう!!」 「それは 絶対にダメです 俺も もうイきそうなんで…一緒に…」 藤さんの柔らかい髪に手を差し込みながら、紅くなっている頬に口を寄せた 自然と眉間に皺が寄るのを感じて、藤さんの物を掴んでいた手を離すと ほぼ同時に熱を出す事が出来た 藤さんは我慢していた反動なのか 発情期の影響なのか 出し切った後もビクビクと全身を痙攣させていて、俺が引き抜いた時に もう一回イっていた 「…藤さん 大丈夫ですか⁇」 フワフワの髪を撫でると藤さんが虚ろな目を向けながら、俺の服の裾を弱々しく握った 「…ごめ…シーツ…よごした…」 その言葉に俺は一瞬 キョトンとしてしまったが、フッと笑うと可愛らしい額に唇を寄せた 「大丈夫ですよ  もう一枚 新しいの買ってあるんで、交換して これ洗っちゃいます」 俺がそう言うと あの藤さんが俺の首に腕を回してきて 思わずギョッとしてしまった  「ふ、藤さん!?」 「…もっと…したい…」 そう言うと俺の胸の中で 猫が甘える様な仕草で顔を擦り付けている もう本当俺、そろそろ爆発すると思う こんな藤さんが目の前にいたら 心臓がいくつあっても足りない 「ふ、藤さん、水飲みます!?  ていうか 薬!! 飲みましょう!!」 まさか俺の方から藤さんに勧める事になるなんて予想もしていなかった 藤さんは俺の事を ジッと見つめたかと思うと、手を鞄の方に伸ばしている 俺はその鞄を取ると藤さんの前に差し出した ガサゴソと探している間も 藤さんは切なそうに眉を寄せていて、俺は無意識のうちに ゴクッと喉を鳴らしていた 藤さんが小さなケースを取り出してカリカリと必死で開けようとしているのが、小さい子の様で本当に可愛かった 「藤さん これ、一錠で良いんですか⁇」 俺がそう訊くと藤さんはコクッと首を縦に動かした その動作を見た俺は その中から 一つ取って水と一緒に口に含み、藤さんの口の中に流し込んだ ゴクッと飲み込む音が聞こえてゆっくり口を離すと、藤さんは艶かしい表情で俺を見ていて 俺の下半身がまた立ち上がりを見せる 「…藤さん」 「…あ…ミハイル」 蕩けきってる藤さんは どこもかしこも 甘くて熱くて、俺を更に虜にしていった

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