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第28話 宿泊 Ⅸ

身体が怠い 瞼が重い でも布団ではない温かさが心地良い  「…ん」 目が醒めるとまだ真っ暗で、俺は自分が置かれている状況をボーッとする頭で考えた 「……………」 確かミハイル家来て…それで… そこまで思い返して ハッとなった よくよく自分を見てみると裸である事に気付き、数時間前の事を如実に思い出した俺は カーッと全身が熱くなるのを感じた ミハイルは俺の事を後ろから抱き締めて寝ているらしく、所謂 腕枕をされていた事実にも腹立たしくなる 「…トイレ」 俺の上に乗っていた片腕をどかすと、床にあるであろう服を手探りで探した 手に当たった布を掴んで持ち上げるとどう見てもそれはミハイルのだったが、この暗闇で自分の服を探すのが面倒になり 仕方なくそのTシャツを着た ムカつく事にそれは俺の太腿までスッポリ覆い、もうこれで良いやと思った俺は それだけ着るとそっと部屋を出た

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