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第32話 嫉妬Ⅱ

「お疲れー」 「また明日な」 そう言って各々が帰って行く中、俺はミハイルをチラリと見た らしくない溜息を吐く様子を見ると何とも言えない気持ちになる 「おい ミハイル」 「⁇」 振り返ったリエーフは涙目で俺はグシャグシャとその頭を撫でた 「ちょ!? 藤さん!! 何ですか!?」 「アイス奢ってやるから拗ねてんじゃねぇよ」 「え…」 ミハイルは白い肌をほんのり赤く染めて、何とも言い難い複雑そうな表情をしている 「…はい」 そう小さく返事をしたミハイルは俺の服の裾を掴んでいて、そのまま二人で部室を出て行った

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