32 / 33
第32話 嫉妬Ⅱ
「お疲れー」
「また明日な」
そう言って各々が帰って行く中、俺はミハイルをチラリと見た
らしくない溜息を吐く様子を見ると何とも言えない気持ちになる
「おい ミハイル」
「⁇」
振り返ったリエーフは涙目で俺はグシャグシャとその頭を撫でた
「ちょ!? 藤さん!! 何ですか!?」
「アイス奢ってやるから拗ねてんじゃねぇよ」
「え…」
ミハイルは白い肌をほんのり赤く染めて、何とも言い難い複雑そうな表情をしている
「…はい」
そう小さく返事をしたミハイルは俺の服の裾を掴んでいて、そのまま二人で部室を出て行った
ともだちにシェアしよう!