27 / 73

第27話

玄関の前に着き、ドアを開ける前に深呼吸をして笑顔を作る。 部屋に入ると電気は消えていた。 時刻は午後十時。どうやら洸は早く眠ったらしい。 寝室に行く前に風呂に入って汚れを落とした。 洸は少し潔癖気味なので、できるだけ彼が気にならないようにするようにしている。 着替えを持っていなかったので全裸にタオルを巻きつけて寝室に行き、下着を履いた。 髪はまだ濡れているけれど、すぐそこで眠っている洸を見ると俺も眠たくなって、急いで服を着て隣に寝転がる。 「……ん、侑生ぅ……?」 「うん。ただいま」 「おかえり……」 擦り寄ってきた洸は何の躊躇も無く俺にキスをして、そのまままた眠りに落ちる。 今日はたくさん泣いていたから、疲れたんだろう。 抱きしめるといい匂いがした。クンクンと嗅いで、そうしていると段々興奮してきてしまって、洸の服を捲り肌を撫でる。 どうしようかな。眠っている洸を起こしてまでセックスするのはやめた方がいいかな。 何とか自制しようと努力はしたけれど、あの糞爺が洸にした事を思い出すと腹が立ってきてしまって、ムニ、と眠る彼のお尻を掴んだ。 手の中で形を変えるそれが愛しい。 そっと起き上がり、洸の下履きを全て脱がせる。 うつ伏せの洸のお尻を何度かムニムニ揉んで、左右に分けると後孔が見えた。 顔を近づけて、そこに舌を這わせる。 唾液を中に送り込んでいると、ヒクヒクと後孔が反応しだした。 「……可愛い」 舌を抽挿して柔らかくなってきたそこに指を二本挿れる。 馴染むまで待っていると、内壁が指を締め付けて搾り取るような動きをするので、早く挿れたいなと思いながら、指を動かした。

ともだちにシェアしよう!