28 / 73

第28話

洸は深く眠っているようでまだ目を覚まさない。 軽くピストンさせて、昨日も一昨日も繋がっていたおかげで簡単に緩くなったそこに、ガチガチに勃起したペニスを押し付ける。 「こーう。起きないと挿れちゃうよ」 お尻の割れ目でスリスリとペニスを擦って、少しだけ洸に体重を載せる。 「洸、挿れるね」 耳元でそう伝えて、ちゅ、と頬にキスをしたあと、ペニスを後孔に宛てがいグッと腰を推し進めた。 「っあ!?」 「あ、起きた」 「な、何、なにしてんの、ま、て、侑生、ゆう、待てっ!」 「待つの……?俺、もう限界なんだけど……」 「寝てただろ、俺は!っあ、こら、挿れようとすんなぁ……っ」 洸は怒りながらも、俺のペニスを受け入れてもう半分程ずるりと入っている。 背中に胸を乗せて耳に顔を寄せ、縁をベローっと舐めると、洸は甘い声を上げて顔を赤く染める。 「洸、気持ちいい?前立腺、優しく擦ってあげるね」 「うっ、うぅぅっ!!」 「顔真っ赤になってる。苦しい……?」 逃げようとする洸を押さえつける。 「逃げないで。洸、好き、大好き、洸は?俺の事好き?」 そう聞いて、洸の顎を掴み振り向かせてキスをする。 キスをすれば彼は案外簡単に蕩けてしまうので、今もモノの数秒で目をトロンとさせた。 「んっ、あっ、あぁっ、好きぃ、侑生、あ、んッ」 「はぁ……っ、可愛いなぁ」 腰を動かして洸を絶頂に導く。 「あぁっ、あ、いく、やぁっ、イッ、イクっ、イくぅっ!」 「っ!」 奥の壁を強く突いて、そこで動きを止めると、ペニス全体を内壁がギュンと締め付けて、ほとんど同時に俺も達した。 「んぁ……あ、熱い、中……」 「っは、はぁ……ん、洸……」 もう一度唇を合わせて唾液を送り合う。 洸はバテたみたいでベッドから起き上がる様子はない。 「洸、お水は?」 「ん……」 多分、これは要るという意味だと思って、キッチンに行き水を持って寝室に戻る。 「洸、まだする?」 「しない!」 そこだけはっきりと返事をした洸に笑って、水を飲ませた。

ともだちにシェアしよう!