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第31話

結果、続けざまに3回、セックスされた。 清々しい顔の惇生と渋い顔で腰を摩る大悟がいる。 不意に惇生の手が大悟の前髪に伸びてきた。 「セットしてないと可愛い系なんだね。意外と童顔だし。髪の毛で人って雰囲気変わるんだあ」 「...う、うるせー」 真っ赤になった大悟は惇生の手を振り払う。 「...コーヒー」 「は?」 「コーヒー飲みてー。キッチンにマシンあるから煎れてきて」 「わかった!」 ひょい、と惇生が素肌のままでベッドを飛び降り、キッチンへ向かう。 暫くすると、 「あっれ、おかしいなあ」 惇生の困惑した声と共にガシャン!ガシャン! 大悟は額を抑えた後、ベッドの下に投げ出されたボクサーを履き、キッチンへ向かい、惇生の隣に立った。 「コーヒーマシンも使えねーのか。壊すなよ」 「BMは壊していいって言ったのに?」 「言ってねー」 「いや、言った!」 押し問答を暫く続けた後、大悟は2つ、コーヒーを煎れ、1つを惇生に手渡した。 「...いい匂い。でも、ブラック飲めない」 「砂糖もミルクも甘ったるいもんはうちにはねーよ」 ふーん、と惇生は大悟の煎れたブラックを啜った。 「あ!甘い!」 「な訳ねーだろ」 目が合った瞬間、互いに笑った。 不意にスマホが鳴る。 「どっちかな」 「さあな...あー、俺だ」 聖からだった。 「あっ、大悟。今日、会えない?今から」 「あー、無理。悪いけど」 「えー、なんで?」 「今日、掘られたから」 「...え?」 「いや、ウケも悪くないな。最初、中出しされて複雑だったけど、癖になりそう」 大悟も笑っているが、隣で惇生がにやにやしている。 「え、あ、そ、そうなの?ずっとタチだったのにね、ふーん。じゃ、またね、大悟」 「ああ」 大悟はぷっと吹き出した。 「聖、ネコだから。逃げやがった」 「...猫?あ、実家にも、猫いるよ、加藤くんと鈴木くんって言うんだけど」 「...その猫じゃ...て、何も知らないんだな、マジで。つか、何そのネーミング」 「えっ、良くない?」 「良くないんじゃない?」 顔を見合わせる2人のカップはまだ湯気が立っている。

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