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第二章・5
「何を……。ダメ、やめてぇ!」
「大人しくしろ!」
蕾に、無理に太い指をねじ込まれ、翠は悶えた。
「キツイな、初物は」
止めるどころか、丞はこの状況を楽しんでいる。
「いずれ一緒になったら、毎晩こうするんだ。早く慣れろよ」
「ヤだ。嫌ぁ……ッ」
荒々しく指で内壁を擦られ、翠は吐き気がしてきた。
「ここ、悦いだろ?」
丞の指が、体内の敏感なスポットを捉えた。
「あ! あぁ、あ!」
ヤだ。
体が勝手に、震えだす。
気持ち悪い。
気持ち悪いよぅ!
「嫌! 嫌です、やめてぇえ!」
「やめて、って何だよ。もう、欲しいのか?」
丞の指が去り、翠は必死に身を起そうとした。
しかし、難なくまたソファに押し付けられてしまう。
そして、涙に濡れた目に入って来たものは、醜悪な丞のペニスだった。
充血し、硬く勃ちあがったそれは、翠に照準を合わせている。
「さ、本番といこうか」
あまりの恐怖に、体が動かない。
声も、出ない。
翠は丞のなすがままに、大きく脚を広げさせられた。
彼を受け入れる準備を、させられた。
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