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第十二章・6

 沸騰しそうな頭を落ち着かせて翠に訊けば、青海との間でそういう会話が上がったのだ、と言う。 (オメガ同士で仲良くなれれば、と思っていたが。仲良くなり過ぎたか)  しかし、この流れで行けば、翠が青海に自慰の仕方を教わってしまいそうだ。  それだけは、避けたい。  では……。 「翠のここを、私が可愛がってあげよう」 「え……」 「恥ずかしいかい?」 「ん、大丈夫。……だと、思う」  涼雅は以前のような背面座位の姿勢を翠に取らせ、その性器をそっと握った。 「嫌になったり、具合が悪くなったりしたら、すぐに言って」 「うん」  そして、ゆっくりと涼雅の手のひらが、翠を苛め始めた。  大きくて固い手のひらが、翠を優しく扱く。  片方の手は、柔らかな陰嚢を軽く揉んでくる。  時折、不意を突いて先端を刺激する。  そんな涼雅の責めに、翠は次第に溺れていった。

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