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第十三章・2
「涼雅、形が変わって来た!」
「やはり、恥ずかしいなぁ」
翠の手によって、大きく硬く育った涼雅のペニス。
しっかりと臨戦態勢を取ったそれは、腹に届かんばかりに反り返っている。
「翠が上手だから、こんなに元気になってしまったよ」
「気持ち、悦かった?」
「ああ。すごく感じた」
良かった、と翠はいったん手を休めた。
「でも……。涼雅は射精しなかったね」
僕は、したのに。
あどけない顔でそう言われると、くらりとくる。
しかしまさか、これ以上の刺激を与えろ、とは到底言えない。
「どうしたら、涼雅は射精する?」
(ああ、そんな罪深いことを可愛い口で言わないで欲しい!)
「私は翠より年上だし、アルファだから。これで、もう満足だよ」
「何か、いやだな。負けた気がする!」
「いい加減、もう寝よう」
それでも翠は、譲らない。
何とかして、この大人をイかせなければ気が済まないのだ。
「ね、涼雅。エッチ、しようか」
「え!?」
涼雅は、耳を疑った。
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