91 / 140
第十三章・7
まだ未熟な、ほんの小さなピンクの粒。
翠の乳首を、涼雅は柔らかに愛していた。
軽く舌先で弾き、リップで挟んで吸う。
唾液で濡らし、指腹で撫でる。
刺激自体は強くはないが、それらは翠をどんどん昂らせていった。
「あ、ダメ! ちょ、待って。涼雅、僕、僕……!」
堪えきれずに、翠は震えて精を吐き出した。
「んぁ。はぁ、はぁ、あぁあ……」
「大丈夫か?」
涼雅はいったん愛撫をやめ、その精の始末をした。
頬を染め、軽く瞼を閉じて唇を薄く開いている翠。
ぞくぞくするほど、扇情的だ。
だが、涼雅は自分を見失ってはいなかった。
「もし気分がすぐれないなら、今夜はこれで終わろう」
「……やだ」
翠は、涼雅に向かって腕を伸ばしていた。
「この後、どうするか知ってる。でも、涼雅なら嫌じゃないから」
「じゃあ、できるところまでやってみよう」
涼雅は体をずらして、翠の秘所に目をやった。
ローションなど、この家に用意してはいないのだ。
まさか、彼とこんな関係になるなんて、思っても見なかったから。
翠の状態で、この先は決まる。
涼雅は、そっと指先で後膣に触れた。
そしてそこは、充分潤っていた。
ともだちにシェアしよう!