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第十四章・2
「あ! んんぁ!」
あぁ、これは。
この感覚は!
「や、ヤだ。涼雅、ちょっと待って」
「ここは、嫌だったか?」
荒い息の翠は、瞼を閉じている。
そして、考えていた。
(今の、有島さまにされたこと、ある)
意地悪に、何度も何度も擦っては、苛められた記憶。
「少し、怖い」
「では、やめておこうな」
涼雅の指はそこから離れ、また体内をほぐし始めた。
しかし、そうすると嫌でも彼の指節が当たる。
敏感な部分を、責めてくる。
「う、うぅ。あぁ、ん、くぅ……ッ」
翠の先端からは露が浮き、腰が淫らに動き始めた。
(僕、あそこを弄って欲しい、って考えてる)
怖いはずなのに。
嫌なはずなのに。
「涼雅、手を握って」
そして、苛めてみて。
うなずき、涼雅は翠の手を取った。
そして片方の手で、翠のスポットを弄り始めた。
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