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第十四章・4
涼雅の硬い先端は、するりと翠に飲み込まれた。
「う、あぁ」
「嫌だったら、すぐに……」
「言うんだぞ、だよね」
にっこり微笑む翠の表情には、余裕すらうかがえる。
安心した涼雅は、少し腰を進めた。
指をしっかりと翠の手に絡め、少しずつ奥へといざなわれていった。
瞼を閉じ、震える翠の睫毛。
薄く開いた、紅の唇。
彼の全てが、涼雅にはエロスだった。
愛を司る、神だった。
「翠。翠……!」
「あ、あぁ。っく、ふぅ、う。涼雅ぁ……」
あぁ、僕、いけないんだ。
涼雅に挿れられて、こんなに感じてる。
気持ち悦い、って思っちゃってる!
「ッ、あ! あぁ、ああ!」
挿れられるの、好き。
ドキドキする。
「ひぅ、う! ふぅ、あ、あぁん!」
抜かれるのも、好き。
ゾクゾクする。
「あぁあ! 涼雅、涼雅ぁ! 気持ち、悦いよぅ!」
いつしか翠は、涼雅の律動に併せて腰をうねらせていた。
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