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第十七章・4

「では……。翠、私と結婚してくれ」 「……いいよ」 「必ず、幸せにするから」 「うん」  そして、二人で唇を合わせた。  そっと舌を絡ませ、少しだけ大人のキスをした。 「……これでいいか?」 「ありがとう、涼雅」 「旦那様のお許しが出たら、ちゃんと婚約指輪を用意して、正式に求婚するから」 「嬉しい!」  翠は、涼雅の頬にキスをした。  頬に、首筋にキスをし、パジャマをはだけて鎖骨を噛んだ。 「お、おいおい?」 「ね、涼雅。初夜しよう、初夜」  涼雅は、さすがに呆れた。 「初夜は、結婚式が済んでから迎えるものだと思うが?」 「構わないよ。何度でも、初夜を迎えようよ」  涼雅の厚い胸板を撫でまわす翠には、かなわない。 「……やっても、大丈夫なんだな?」 「うん、平気」  それなら、と涼雅はベッドサイドの引き出しから、ローションを取り出した。

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