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第十七章・7
「あぁ……ッ、っふ、あぁ。ん、あぁん、んッ!」
ダメ。
気持ち、悦い。
自分が自分でなくなっちゃうみたい!
翠は背を反らし、涼雅からもたらされる快感から逃れようとした。
だが、そうした途端に、今度は中に挿入ってくる。
奥へ挿れられるたびに、ぷちゅん、と水音が鳴る。
外へ退かれるたびに、内襞が逆らう。
「嫌、イヤぁ! あっ、あッ、はぁ、あぁ!」
翠は早々に達し、温かな精が涼雅の腹に飛んだ。
震えるその体を、涼雅は大切に大切に抱いた。
「大丈夫か?」
「うん。ごめんね、一人でさっさとイッちゃって」
「それは別に、謝るようなことじゃないぞ」
むしろ、誇らしい。
私が翠をイかせられたんだと思うと、嬉しいよ。
優しい涼雅の振る舞いや言葉に、翠の頭の中から有島はすっかり居なくなった。
涼雅にのぼせて、彼の首にかじりついた。
「じゃあ、今度は涼雅がイッて。僕、頑張るから」
「頑張る?」
翠は、淫らに腰を涼雅に擦り付け始めた。
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