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第146話「独占欲とか」*大翔 ※

(おしらせ) 前回の奏斗sideのラスト部分、何行か、追加してます。 すみません。そちらからお読みください♡ どうぞ♡ ↓↓↓↓  ――――……ほんと。感じやすい。  むかつくけど……抱かれるのに、慣れてる。  ビクビクして、エロい。  キスすると、すぐ、トロンとするくせに。キス嫌いとか。  余計に泣かせたくなる。  だけど。 「……ふ……」  ものすごく、強張ってる気がする。 「……あ」  反応するし。喘ぐし。ビクつくし。可愛いんだけど。  ――――……なんか……。 「先輩? こっち見て」 「――――……」  涙が潤みまくりの顔は。  なんか、本当に可愛いとは思うの、だけれど。 「――――……」  困ったように寄せられてる眉毛。  さっきから、ずっと。 「――――……先輩」 「……っ」 「…………オレのキス、嫌じゃない?」 「…………」 「嫌? 気持ち悪い?」 「――――……」 「……や、ではない……」  ふるふると首を振って、そう言ってくれた。 「――――……ちょっと、起き上がって」  オレは先輩を抱き起した。脚の間に入れて後ろから抱き寄せる。 「四ノ宮……?」 「――――……先輩」 「……?」 「オレの手、覚えて?」 「……手?」  意味が分からなかったみたいで。きょとん、とした顔。   「そう。手。――――……今度、自分でする時は」 「――――……」 「オレの手を、思い出して」  する、とズボンを下ろさせて、下着の中に、手を滑り込ませる。 「っあ……!」  少し硬くなってるソレに触れて、ぐり、と刺激する。 「――――……っ」  ぶる、と震えて、先輩が少し仰け反る。 「めちゃくちゃ、良くしてあげるよ」  耳元で囁きながら言うと。ビクビク震えて。息を顰める。   「――――……はは。かわいーね、先輩」  耳に舌を這わせて、囁きながら、先輩のを愛撫して。  容易く熱くなるのを、強めに刺激していく。  反応は、あの時と、変わらない。  どう触ると、乱れるか。この人が分からない間にたくさん、触った。 「先輩、こうするの、好きでしょ」 「……っん……ン……ッ」 「――――……いい? 覚えて。オレの触り方」 「……っな、んで……」 「昔を思い出して自分で触れないとか――――……なんか、ムカつくから」  先輩の体を少しこちらに向けて、唇、奪いながら、どんどん追い詰めていく。 「んん、や……っ……ぁ、っ……」  ぎゅ、とオレの服を握り締める。  舌をめちゃくちゃ吸ったら。びくん、と震えて、達した。 「……あっ……」  は、と息をついた先輩に。  そのまま、また指を絡める。 「もう一回イケる?」 「……っえ、や……――――……っや、ぁ……っ」  小さく首を振るのを、体勢を変えて腕の中に抱き込んで、口づけて、黙らせる。 「……ん、ンっ――――……」  絶対この人。キス、好きだと思うんだけど。  ――――……多分和希とは、しまくってたんだろうな。だから嫌、なんだろうなと思うと。……そっちも、ムカつく。   鼻から抜けるみたいな、甘い、声。  ――――……可愛い、よな……。この人。  こうしてる時。 「……ぅん……んン……、ん」  続けて扱かれてキツイのか、涙が溢れる。  でも、気持ちよさそうで。自然と、キスにも応えてくる、 「先輩……今日は、一緒にイこっか」  そう言ったら、少しして、オレを見上げてくる。  涙ウルウルしてるし。  なんなの、その顔。  ……ほんとに、可愛いな。 「……し、のみ、や……?」 「ん?」 「……しな、い?」  終わらせようとしてるのが、分かったみたいで、そんな風に聞いてくる。 「つか、……煽んないでよ。したいの我慢してんだから」 「――――……」  じっと見つめられて、もう苦笑いが浮かんでくる。 「――――……もっと、オレに慣れてもらってから、ちゃんと抱く」 「――――……」  涙目で戸惑ったように、見つめてくる。  そんな風に見上げられると、泣かせたい気持ちが、膨らむ。  ……まずいんだよ、ほんと。 「……今日は、オレとキスして……オレに触られてイくの、ちゃんと覚えて」 「――――……っ……」 「……オレの、触って?」 「…………っ」  言っても固まってる先輩の手、掴んで、触れさせる。  ――――……あの時は、すごいフェラ、してきたくせに。  なんか。触るだけで、恥ずかしそうなのがすげーそそる。  意地悪したくなるなー……。  くす、と笑うと。ちら、と見上げられる。  ものすごく、困ったような、視線。  ……ヤバい。可愛い。  めちゃくちゃキスしながら、乱して。  たくさん、イかせてあげることに、決めた。  オレの手しか。  思い出せないように。  ……って。  ――――……独占欲か、これ。  そんなもん、あったんだな、オレ。  とか。  先輩に触れながら、思った。  

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