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第262話■番外編■クリスマス🎄1

悠里です♡ 30日までクリスマス書くってことで…(*´艸`*)💦 2022年の12月時点、本編は夏前ですが。 季節感飛び越えて、12月28日時点の関係性でクリスマスが来たら♡という番外編です。 本編関係なしです♡ ◇ ◇ ◇ ◇  今日は、ゼミの後の食事が、クリスマスパーティになった。  大学の食堂を椿先生が貸し切ってくれた。そんなとこでパーティーができるんだと初めて知った。  広い食堂貸し切りで、料理とか飲み物も全部出てくる。他に誰も居なくて騒ぎ放題だし、上のゼミの先輩とかも参加して色んな話を聞けて、すごく楽しかった。結構夜遅くまで、パーティーは続いて、帰る頃にはもう眠くなってた。  マンションまで一緒に帰るのは当たり前なんだけれど……そこから、もう当然のように四ノ宮の部屋に連れ込まれた。  眠そうだから先シャワー浴びておいで、服用意しとくから、と言われた。  オレの服は、前泊まったまま、もういくつか置いてあるのは知ってるし。うん、と頷いてバスルームに入った。  シャワーを浴びている間に、少し目が覚める。  リビングに戻って、「出たよ」と伝えると、「座って」と言われて、ドライヤーをかけられ始めた。 「…………」  なんか……慣れてきちゃったな、この流れ……。  ほんと、おかしいと思うんだけど。なんか。……慣れって、怖い。  優しい手つきに、髪を撫でられる時間が続く。 「はい。乾いたよ」 「うん。……ありがと」  そう言って見上げると、四ノ宮はオレを見て、クスクス笑う。 「まだ眠い?」 「……うん、乾かされてたら、眠くなってきた」 「今紅茶入れたから、飲んで待ってて」 「紅茶?」  そういえば、良い匂い、するかも……。  そんなこと思ってると、キッチンの方から、四ノ宮が紅茶のカップを持ってきて、オレの目の前に置いた。 「ホットミルクティー。少し甘いやつ。飲むでしょ」 「飲みたい。ありがと」  なんかあったかいもの、飲みたかった、と思って、ちょっと嬉しくなってそう言った。すると、四ノ宮の手が頬に掛かって、ふ、と自然と顔を上げたら。 「――――……」  整った顔が間近にあって、すぐに唇が重なってくる。  すぐ離れるのかなと思ったら、離れない。  後頭部に手が回って、ぐい、と引き寄せられて、少し深く重なって、舌が触れてくる。瞳を開けていられなくなって、ぎゅ、と伏せると、舌が絡んできて。 「……ン……」  自然と声が漏れると、ゆっくり、と唇が離れた。  ちゅ、とまた頬にキスされる。 「行ってくる。飲んであったまってて」  くしゃくしゃとオレの頭を撫でて、そのままリビングを出て消えていった。  ――――……恥ずかし……。  なんだよ、それ。もう。  ていうか、こんなのにまで慣れてきてて、自分が怖い。  何がしたいの、あいつ……。ほんとにもう……。  心の中で文句を言いながら、オレは、紅茶を口にする。 「あったか……」  ほんのり甘い。  ……美味しいな。      明日。  クリスマスイブかぁ……。  ……去年パーティーしてた友達に、またしようって、誘われてるんだけど。  用事があるかもって言ったら保留にしてくれてて。  そうなんだよ……まだ保留中にしてるんだよな……どうしよ。  なんとなく。……四ノ宮といるのだろうかとか……そんなことが頭をよぎってしまうオレ。  でも別に、約束してないし。  そもそも、クリスマスの話なんて、何もしてないし。  ……なんか、オレからクリスマスどうするとか聞くのもなんか違うような……??  四ノ宮が約束あるから、話さないのかもしれないし。  と、そんなこんなで話さないまま、今日まで来てしまった。  まあ、クリスマスパーティの方は、オレは来れないって思ってくれてて、来れるなら連絡してって感じだから……向こうも別にそこまで待ってるってわけじゃ無いから、大丈夫と思うけど。  それでも、そろそろ返事くらい、しとかないといけないしなぁ……。  そんなことを考えながら、こく、と甘いミルクティーを一口飲んだ。 (2022/12/28)

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