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番外編【夏祭り】28 *奏斗 ※

 なんだかすっかりその気になってしまった四ノ宮。  ……ていうか、オレもだけど。  たくさんキスをされながら、いっぱい触られて。もういいからって、泣いちゃうくらい、慣らされて。  四ノ宮の上にまたぐ形で、四ノ宮を受け入れた。 「……っん……あ」 「――キツイ?」  そう聞かれて、首を横に振った。だってもう、変になりそうなくらい、慣らされてるし。焦らされてたし。全然きつくない。 「きもちいい……」 「はは。……かわい」  引き寄せられて、ちゅ、とキスされる。舌が触れて、ゆっくりと絡む。 「……んん……ン……ふ」  うっとりするくらい、丁寧な感じで、口の中、なめられる。  ぞく、として、繋がってるとこを締め付けると、余計に入ってるって感じて、気持ちよくて、ぶる、と勝手に体が震えた。 「……っは……」 「奏斗……」  唇の間で名を呼ばれる。四ノ宮に、囁かれるみたいに呼ばれるの、大好き。なんて思うけど、答える間もなく舌が吸われて、びく、と体が反応する。四ノ宮の抱き方、薬で初めての時も思ったけど、気持ちよすぎて困るくらい。  抱かれるのなんて、やることに違いはないし、別に誰としたって……って思ってたあの頃のオレに、教えてあげたい。  優しいのが、分かるというか。  ……好きって思ってくれているのが分かるというか。大事にしてくれてるのが分かって、死ぬほど愛おしい。  今はもう四ノ宮が触れてくれているのが嬉しいから、もう、どうしようもなく気持ちよくて。感情面でもヤバいとは思うのだけど。 「……し、のみや……」  ぎゅ、と抱きついて名前を呼ぶと、四ノ宮は、少しだけ顔を退いて、オレを見つめた。は、と熱い息を吐きながら、目を細めて笑う。  胸の奥がきゅう、となって、ただ見つめ返していると。 「はは。んー……エロい……かわいい……」  クスクス笑う四ノ宮が、唇や頬にキスを繰り返しながら、なんだかクスクス笑ってる。 「ん、ん……くすぐったい、から……」  顔を少し背けると、四ノ宮の手が顎を掴んできて、そのまま引き寄せられる。 「んぅ……」  唇が重なると同時に、オレの後頭部に手を置いて、そのままぎゅう、と押し付けるみたいに、深くなる。  ――――ずっと、キス……嫌だったのに、オレ。 「……ふ……っ……んン……」  舌を噛まれてゾクゾクして、繋がってるところを、きゅ、と締めると、四ノ宮のが、ぴく、と反応した。  後頭部から離れた手が、腰のあたりを掴んで、ゆっくり揺すってくる。 「はー……きもちいね」 「……ぅん……んん……っ」  深いキスが繰り返されて。  後ろも緩く中を突かれると。  頭の中、真っ白になっていく。 「――――……ん、ふ……」  舌が吸われた瞬間、ぞくん、と震えて仰け反りかけるけど、四ノ宮のキスがますます深く絡んで、動けない。  なんかもう、ずっとイってるみたいな感覚がある。体中、ビクビク、してるような。 「しの……」 「……ん?」  キスの間で思わず名を呼ぶと、深く絡んでた舌が少し外れる。四ノ宮がオレを見つめてまた目を細める。は、と息を吐きながら、自分の下にいる、四ノ宮を見つめた。  四ノ宮の浴衣、もう完全にはだけてて。って、オレはもっとはだけてるけど。……てか、オレもう、腕に引っかかってるだけみたい。四ノ宮はまだ浴衣って分かる感じで胸元が開いてるだけ、だから。  ……カッコいいなあ。  手を、すり、と四ノ宮の胸元に触れさせる。  シてる時、四ノ宮の体が熱くて。胸がドキドキして呼吸が速くなるのも。声がすこし掠れるのも、全部、好きだなって、思う。 (2025/2/21) Blog書きましたがちょっと倒れてました…またぼちぼち再開します♡
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