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逆襲 3

いつものように呼び出せば全速力でやってきた。 流石に気まずい。 恋人になるのは一言なので簡単だが、別れるとなると言葉が足りないくらいになる。 1年楽しませて貰ったのだし、礼をつくして、食事をした上で、近場の公園で別れ話をした。 そういえばここのベンチでこの男を犯したな、とはチラリと思った。 あの時も嫌がったが、最終的には野外で全裸で咥えてくれた。 もちろんこちらは服を着たままだ。 支配のためのお遊びだった。 思い出したのか、男も顔を赤らめているが、するのは別れ話だし、この季節にそれはない。 「嫌だ」 別れ話は一瞬で拒否される。 「好きだ。別れない」 恋人は、いやもう元恋人、は聞き分けがない。 仕方ない。 ここはとりあえずなだめて、二度と2人で会わなければいい話。 抱いてやらなければ、疼く身体をもてあまし、誰かを求めてどこかへ行くだろう。 「じゃあ話はまた今度」 そう話を打ち切ろうとしたときだった。 「嫌だ」 元恋人の目がギラつく。 肩を掴まれ、その目が覗きこんでくる。 その中にある狂気に怯えた。 何だこれは。 「別れない。絶対に別れない」 無理やり抱きしめれ、キスされた。 奪われるようなその激しさに怯えた。 これは誰? されるがままに、戦きながら自分の愛撫に感じていた可愛い恋人のはずなのに 「嫌だ。俺のだ、俺の!!」 唸る声に怯えた。 何だ、コレは。 何でもしたがい言いなりになる可愛い大型犬のような恋人だったはずなのに。 「あんただったから。あんたがソレがいいと思うから、だから何でも望むとおりに」 見知らぬ人になったその男が耳元で唸り、突き放そうとしても許してくれない。 「わかった、わかったから、オレの部屋で話そう?」 慌てて宥める。 抱いてイかせて大人しくするしかない。 こんな聞き分けがない別れ際は、まあ、今までなかったわけでもない。 抱いてやればとりあえず落ち着くはずだ。 仕方ない。 抱いてやるか。 「抱いてやれば落ち着くと?そんなわけが無いだろう」 男が怒りを含んだ声で、うなる。 考えを見すかれされた。 ベンチに投げられるかのように押し倒された。 シャツをスーツのボタンを飛ばしながら破られた。 両手をまとめて、1つの腕で頭の上に止められて、抱いてきた男の腕力を思い知る。 いや、そんな男を組み敷くことこそが楽しかったのだけれど。 「あんたを愛してるから、あんたの望むとおりにしてきたのに!!」 見たこともない凶暴な顔で、男は唸り、それでも愛おしそうに、服を破かれ剥き出しになった胸へと唇を落としていく。 何を? 何? わからない。 可愛く鳴く、いつでも好きに抱ける恋人が、自分に何をしようとしてる? 胸を齧られた。 それは、そんな中でも甘くて優しい歯触りで。 思わす喘いでしまった。 舐めて吸われて、身体が震えた。 それは自分のやり方だった 男達をメスに変えてきたそのやりそのモノで。 「気持ちいいでしょう?俺は知ってるから、良くしてあげられる。俺はちゃんとどうすればいいのかちゃんと知ってる」 優しい声で囁かれて、怯えた。 理解したからだ。 この男は。 抱こうとしている。 しかもこの公園のベンチで!!

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