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代案 5

責められ続けて、脳みそまでドロドロのシロップになったみたいだった。 中をゆすられながら、乳首を弄られ、そこが気に入ってしまう。 ヒンヒン泣いてるのは恋人でも女の子達でもなく、自分だった。 甘くて苦しくて、気持ち良くて、許容範囲を少し超えたところで、甘く苦しめられる天国。 射精とは違う、何度も何度もやってくる絶頂。 溶けてしまう。 溶けて。 溶けて。 恋人はその中をどう愛すればいいのかを知り尽くしていた。 むさぼりイかせただけの自分とは違い、思いやり、イかせ、自分から欲しがらせて行く。 「やらしーな、腰がうごいてきたね。欲しい?オレの出して欲しい?」 聞かれたら、甘く奥まで出して欲しくなってしまう。 「出してぇ・・・」 泣きながらながら懇願すると、見知らぬ美しい男が嬉しそうに笑ってキスしてくる。 その舌も欲しい、欲しくてたまらなくなる。 奥を突かれながらするキスがどれだけ甘いか。 こんな男は知らない。 こんな男は知らない。 甘くあえいでいた恋人じゃない。 でも、欲しかった。 「もっと・・・」 強請っていて。 その男はその綺麗な顔が崩れる位に笑った。 そして、与えてくれた、 何度も何度も。 グチャグチャに溶けて、意識が無くなるまで。 「こうすればよかった、もっと早く」 恋人はつぶやく。 溶け切って気絶した愛しい人の顔にキスしながら。 こんなに愛してるのに他の誰かに渡すわけがない。 女を抱くことに拘ってしまうのなら、女なんか抱けない身体にしてしまえばいい。 抱いてしまえば、抱かれるよりもこの人を虜にできた。 これからも底のない快楽を与えてあげよう。 散々抱かれてきたのは、このためだったのだ。 抱かれる良さをどこまで教えこんで、もう2度とわかれたいなんか言わせない。 「好き。大好き」 抱きしめながら恋人は言った。 別れない。 絶対。 これからもずっと。 それを身体におしえこまないと。 恋人は愛しい人に何度も何度も口付けを繰り返した おわり

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