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幼なじみ 2

「ひぃくん、学校行かないの?」 3つ下の幼なじみ。 しつこく鳴らされるインターホンの向こうにいた。 小学校5年生になってた。 身体は小さい。 ランドセルを「まだランドセルかよ可愛いな」と、からかっていらい、ランドセルはやめてバックパックを背負っているけど、小学生以外の何者でもない。 小学生だった頃までは弟みたいに可愛がっていた。 何時も着いてきて。 構って欲しがって泣く子供。 中学生になって親に放置されるようになってからは恋人に夢中で、構ってやってない。 寂しそうに泪を溜めて自分を見つめる目に気付いていたけれど、初めての恋とセックスに溺れていてそれどころじゃなかった。 可愛がっていたし、今でも可愛いとは思っているのだけど。 だけど辛すぎた。 子供相手じゃ分け合えられない。 この孤独。 幸せな家族がいる子供と孤独と分け合いたいとも思えない。 それが幼なじみと離れた理由でもあった。 「ひぃくん・・・ひぃくん・・・大丈夫?」 玄関のドアの隙間から見る幼なじみは、また目に泪を溜めていて。 それはとても優しい、普通の家の男の子で。 いやらしい子供である自分とは違っていた。 大人に淫らに使われた自分とは違っていた。 寂しくて辛くてしがみついたのに、人間ではなくモノとして愛されていた。 要らなくなって捨てられた。 その事実がキレイな子供の目に照らされ、浮かび上がるようだった。 子供の純粋な優しさが憎かった。 この子供は優しさを求めて汚れなくてもいいんだ。 汚されたせいで、奥にぶち込んで欲しくて、指で慰めなくてもいいんだ。 憎い。 憎い。 八つ当たりだった。 何1つ正しくなかった。 「帰れ!!」 怒鳴った。 子供を傷つけたくなかったから。 子供は帰らない。 「ひぃくん・・・」 自分を見つめて綺麗な目から泪を流す。 「帰ってくれ!!」 懇願した。 泣いて頼んだ。 でも帰らなかった。 だから家に引きずりこんだ。 そして。 幼なじみを犯したのだった。 それは酷い悪夢だった。 「ひぃくん、好き」 幼なじみは泣きながら言った。 酷いことをしてるのに。 自慰に狂ってやり続けて、汚れ荒れた部屋でローションを注ぎ込まれ、服を脱がされ無理やり穴を解されているのに、幼なじみはそう言う。 「黙れ!!」 怒鳴る。 後ろにあてがい、突っ込んだ。 中に挿れられたことはあっても、他人の中に入るのは初めてだった。 しゃぶられたことはあったけれど、それとはまた全然違った。 狭くて熱くて。 泣いた。 愛されてると思って何度も自分もこれを受け入れてきたことを思い出して。 愛されてると思って、どこまでも感じてあえいで、喜んだのだ。 単なるオナホだったのに。 「ひぃくん・・・ひぃくん・・」 痛いくせに、痛いと言わない幼なじみが、名前を叫んでくる。 「黙れ!!」 叫んでめちゃくちゃに動く。 幼なじみは身体を引き攣らせる。 それは初めて犯された時の自分で。 それでも愛されてると思ってた愚かな自分で。 許せなかった。 「ひぃくん・・・好き、好きぃ・・・」 泣き叫ばれて、苦しくなる。 これは自分だ。 おろかな自分だ。 惨めな自分だ。 死んでしまえ、そう思った。 憎しみが欲望を募らせる。 穴はキツくて熱くて。 欲しかった。 「黙れ!!!」 叫びながら、腰を使った。 熱くて焼けるように気持ち良くて、最悪だった。 貫き殺したかった。 自分を。 「お前なんか大嫌いだ!!」 そう叫んだ相手は自分? 幼なじみ? 自分を利用した男? 幼なじみの中に放ちながら叫んだのだった。 幼なじみは小さな身体を強ばらせ、背中に爪を立ててしがみついていた。 「ひぃくん・・・好き」 また言われた。 終わったあと、泣いていたのは自分だった。 膝を抱えて泣き崩れた。 幼なじみは自分でよろよろ立ち上がり、勝手知ったる家の風呂場で自分であと始末をして、帰って行った。 「ひぃくん・・・泣かないで」 帰り際、そう囁かれ、抱きしめられた身体を流石に突放すことは出来なかった。 自己嫌悪で死にたくなった。 自分もあの男とおなじなのだと。 「ひぃくん・・・ひぃくんはオレのだよ、でしょ?」 去り際、幼なじみが言った。 それはまるで恋人だと信じていた自分みたいで苦しくなった。 だから。 拒めなくなった。 その日から、幼なじみがやってきて、キスやセックスをせがむのを。 求められるままに、キスをして。 セックスをした。 あの時の自分を愛するように。 幼なじみは。 あの頃の自分みたいにセックスに溺れた。 そして、また、自分も。 幼い幼なじみの身体に溺れた。

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