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幼なじみ 4
幼なじみが中学生になり、自分は高校生になった。
まだ淫らな関係は続いていた。
勉強を教えてもらうという名目で幼なじみは毎日やってくる。
幼なじみに勉強を教える必要などない。
何も教えてなくても優秀なのだ。
しているのはセックスだ。
幼なじみは美しく成長した。
背はもう自分と変わらない。
誰もこの健やかで爽やかな少年が、いやらしい高校生の性器を後ろに咥え込み、何度も何度もイキ狂っているなんて思わないだろう。
涼やかな少女が似合う少年を、女みたいにしたのは自分だ。
嫌悪が募る。
「ひぃくんしよう?」
でもそう言われて、綺麗な目でのぞき込まれたなら。
服を脱がせるくる指を拒めなくて。
中学生とは思えない、教えてくれたあの人よりもずっとずっと巧みで淫らなキスをされたなら、その身体に触れたくて堪らなかった。
幼なじみは自分よりずっと巧みだった。
その唇と舌と指に狂わさせられた。
こんな中学生が、こんなに淫らなテクニックを持っているなんて。
それは自分のせいで、罪悪感に苦しみ、でもそれに狂った。
でも性器を咥えることは許したけれど、乳首や穴を弄ろうとするのは許さなかった。
もう抱かれるモノにはなりたくなかった。
飽きて棄てられるモノには。
幼なじみに挿れながら、自分の中を責められる感覚になり、挿れてるくせに、中でイッてる自分のイヤらしさに泣いてしまったけれど。
「泣かないで・・・ひぃくん」
上で腰を振り搾りとりながら、幼なじみは泣きながらイク自分にキスしてくる。
本当に辛そうに。
こんな酷い自分が泣くのがつらそうに。
こんな風にしてしまったのに。
もっと。
もっと、子供らしい時間と、優しい少女との恋があったはずなのに。
「ひぃくん・・・好き。大好き」
幼なじみは叫び、搾りとりながらイク。
声を上げてその中に放ちながら、やはり泣いた。
気持ち良くて。
止まらなくて。
幼なじみが中で出されたモノをあじわうようにまた動きはじめたなら、欲しくなる、そんな自分が。
醜い。
嫌いで。
「ひぃくん・・・ひぃくん」
幼なじみの声が切なかった。
何もかもが間違っていた。
これは。
酷いことだった。
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