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幼なじみ 6
街を歩いていて、身体がこわばった。
見慣れた背中があったから。
シャツ越しでもわかる。
その背中に爪を立てて、しがみつきながらイキ狂っていたからだ。
あの人だった。
そう言えば、同じ街に住んでいるのに、別れてから一度も会ってない。
あの人が立ち寄りそうな場所を裂けているのはあるけれど、元々自分が立ち寄る生活圏で出会ったのだから、全く会わないというのも不自然だと思った
だが、その後ろ姿はヨロヨロと歩く。
身体が悪いのだろうか。
フラフラとまっすぐに歩けない。
怖さと興味が沸き起こる。
自分を捨てた男を見てみたいという気持ちもあった。
どうせ男は自分をわからない。
18歳になる自分など。
この人には子供の姿にしか興味がないのだ。
走り、追い抜き、振り返った。
そして。
絶句した。
伸ばされた長い髪に覆われていても隠せなかった。
その顔はズタズタに切り裂かれていた。
縫い合わされた結果、引きつれ、歪み、歪んたぬいぐるみのような顔になっていた。
その人はやはり気づかなかった。
見られたことに怯えて顔を背けても。
いそいで立ち去ろうとして、どうやらあまり動かないらしい左脚を速く動かそうとして、バランスを崩して転んだ。
思わず駆け寄った。
その人の名前を呼んだのは驚きの方が強かったからで、愛ではなかった。
なんで?
なにが?
それだけ。
その人は脅えた目をした。
名前を呼ばれたことに。
自分の顔をみて、おもちゃにした子供の1人かと思い出そうとしたのかもしれない。
「もうしてない、誰にもしてない・・・もうしてないから!!無くなったから!!」
悲鳴をあげた。
何がないのかはわかった。
股間を押さえたからだ。
優しくかっこよかった見た目だった人は、壊れた顔と性器を切り落とされた人間になっていた。
復讐。
それはわかった。
誰かが。
そうした。
罰を。
羨ましいと思った。
自分にも罰が必要だった。
罰せられるのは自分であるべきだった。
優しい幼なじみにあんなことをして、今も汚し続けている。
怯えて泣く男を置いて立ち去った。
罰を与えられて。
それを受けることができるその人が羨ましかった。
罰を与えた人は、それで満足してくれただろうか。
家に戻ると幼なじみがいた。
勝手に合鍵を作って好きな時に入ってくるのだ。
幼なじみは当たり前のように抱きしめてきた。
「ひぃくん・・・ダメだよ。オレから離れる気?」
囁かれてビクンと身体がはねた。
部屋が漁られ、隠していた大学の願書が見つかっていた。
遠い街の大学。
幼なじみは鋭い。
察して探して理解したのだ。
「ダメだよ。許さない」
服を脱がされた。
ベッドに連れていかれる。
抵抗などしたことがない。
そうしたのは自分だから。
いつものように性器を扱いたり舐めたりするのではなく、舐め始めたのは穴の方だった。
長く使ってないソコ。
オナホ替わりに使われていた、みじめな穴。
そこを執拗に幼なじみは舐めはじめていく。
ソコは嫌。
みじめな自分を思い出してしまうから。
「ダメ!!」
そう叫んで逃げようとしても、もう体格差のある身体におさえこまれて動けない。
いつもなら、やめてくれる。
そこに興味を示したのは初めてじゃないから。
でも、今日は違った。
舐められて、感じた。
いやらしい身体だから。
いやらしいいやらしい子供だった頃からそこで感じていたから。
「やめ・・・お願い・・・いやぁ・・」
感じたくなくて泣く。
サレたかったことを思い出してしまう。
いやらしい子供だから、ここを犯されるのが大好きだった。
「もうダメ。ひぃくんが嫌がるからしなかったけど、ひぃくんがオレから逃げようとするならもう許さない」
低い男の声で幼なじみが言う。
そして、そこを舐め溶かしていく。
熱くて溶けて。
そこから全てが緩んでいく。
「ひぃくんにこうしたかった。ずっと。ひぃくん・・・アイツがしたこと、全部書き換えてあげるからね」
熱い舌に襞の一つ一つを伸ばされて、もう抵抗する代わりに、身を捩らせて喘いでいた。
でもその言葉に身体を強ばらせた。
なぜ。
あの人の事を知ってる?
話したことなどない
「ひぃくんがオレから離れて、男と会ってるのを知ってた。アイツがオレからひぃくんを盗ったのを」
幼なじみは言った。
今はローションを注ぎ込みヒクつくそこを優しく撫でてくる。
撫でるだけ。
いやらしい身体は指を欲しがって腰をくねらせてしまう。
「オレ、ひぃくんの後をつけてたから。ひぃくんがアイツのマンションで毎日何かしてるのを、辛い思いで外で待ったりしてたんだよ?」
穴の入口に指を軽く差し込まれ、欲しくて締め付けてしまう。
欲しい。
欲しい。
それで虐めて欲しい。
でも、その内容はショッキングで。
幼なじみは男のことを知ってたのだ。
「ひぃくんがオレにしたから、ひぃくんがアイツと何をしていたのかわかった。ひぃくんがオレにしたことをアイツにされてたんだって。許せなかった。ひぃくんはオレのなのに」
幼なじみは穴の周りを舐め、指を沈ませてくる。
「はんっ・・・」
何年ぶりかのそこに入られる感覚に喘いでしまう。
舐めて挿れられて。
ゆっくり動かされて。
いやらしい子供に戻って感じて喘ぎ泣いた。
嫌だ。
いやらしい。
指が舌が気持ちいい
舐めて。
指で広げて擦って。
汚い。
いやらしい。
喘ぎ声と同じくらい泪がでた。
背後からギュッとのしかかられ、入れてない方の腕て
抱きしめられる。
でも、指は穴を虐めてかるから、顔をもう広くなった胸に押し付けそこで喘いでしまう。
泣きながら。
「ひぃくん・・・泣かないで。ひぃくんを泣かせたアイツはオレが罰を与えたんだから。ひぃくんにあんな男のことは忘れて貰いたかったから言わなかったんだけど。ひぃくん、ずっと泣いてるから、もう教える。だから、忘れて?オレのことだけ考えて」
甘えるように言われたけれど、その言葉は衝撃的だった。
「ひぃくんとした初めてしたその二日後に、アイツを誘った。簡単にオレを家に入れたから、顔をズタズタに切って、ちんぽを切り落とした。手が滑って脚にも刺さってしまったけど」
あっさり幼なじみは言った。
大したことではないかのように。
流石に。
流石に。凍りついた。
「ひぃくんはオレの。なのに、あの男はひぃくんに触っただけじゃなく、ひぃくんを傷付けた。殺すつもりだったけど、死んでない。でも良かった。殺してたら大事になってオレもひぃくんの傍にいられなくなるところだった」
幼なじみは無邪気に笑った。
「ひぃくん。アイツに罰は与えてるんだ。だからもういいよね。忘れて?オレだけのモノでしょ、ひぃくんは」
長く与えられなかった浅いところにあるそこを、指で擦られ、悲鳴を上げた。
射精していた。
快楽と恐怖の両方で。
幼なじみは、あの人を切り刻み、切り落とし、何食わぬ顔で自分に抱かれていたのだ。
あの人は子供に襲われたことを言えなかった。
そして、また子供に襲われることを恐れて部屋に閉じこもって生きてきたのだろう。
子供を狙う捕食者が、子供を恐れるようになり、その外見から自ら部屋に閉じこもった。
それは罰だった、
確かに、罰だった。
「ひぃくんはオレの。オレのなんだ」
何度も囁かれた。
指で何度も穿たれ、広げられたあと、すっかり大人の男のモノになったソレがゆっくり入ってきた。
ずっと欲しかったソレを。
久しぶりのそれを。
よだれを垂らしてよろこんだ。
「可愛い・・・ひぃくん。ずっと欲しかったんでしょ?これからは毎日してあげる 」
幼なじみにそう耳元で言われて、揺すられたなら、自分から腰を揺らしてしまう。
ずっと欲しかった。
幼なじみの中に入りながら、自分の中を犯されることを考えていた。
幼なじみは分かっているかのように、乳首を摘んできた。
そこもずっとされたいところだった。
でも、さわらせなかった。
惨めに なるから。
でも今は。
「ひぃくん・・・離れるなんて許さない。ひぃくんが離れたら、オレは今度こそ、あの男を殺すよ。あの男だけじゃない、誰だって殺す、誰でもいい、誰だっていいんだ」
幼なじみの言葉は恐ろしいモノだった。
それは脅迫で。
そんな風にしてしまったのは自分なのだ。
でも優しく腰を使われた。
愛しくてたまらないと。
快楽を貪るための、オナホではないと思い知らされる動きで。
それに感じた。
狂わせてしまった。
普通の子供だった幼なじみを。
戻れなくなってた。
まさか人を切り裂いていたなんて。
「ひぃくん・・・ひぃくん・・・二度とオレから離れないで。オレに誰かを殺させないで」
その言葉が怖くて。
でも感じてしまった。
欲しがってうごく。
この身体だけじゃなく、本当に全部を欲しがっている。
「ひぃくんの中気持ちいい・・・ずっとはいりたかった」
その声が本音なのもわかる。
離れたら誰かを殺すというのも本音なのも。
欲しがられた。
ただ貪るのではなく、味わって、確かめて、愛おしがられた。
「ひぃくん、好き」
その言葉は嘘ではない。
優しくでも、欲しがるモノを与えようと動いてくれる。
全てが自分のために。
でも。
ここまでゆがめてしまった。
歪めてしまったのだ。
それは自分のせいで。
奥をゆっくり開かれて、久しぶりにそこでイった。
幼なじみのソレは大人になってしまった自分の身体でも、そこまで届かすことができた。
「あうっ・・ひいっ・・ふぐぅ・・」
目を剥き、痙攣しながら、諦めた。
もう無理だと。
ごめんなさい、と。
認めるしかなかった。
「好きぃ・・・」
叫んでいた。
幼なじみが驚いて目を見開き、そして、顔をくしゃくしゃにして泣いた。
一度も言ったことがなかったから。
幼なじみからはそう言われ続けてきたけれど。
「閉じ込めて・・・罰して・・・酷くして・・・」
泣きながら願った。
もう、裁いてもらうしかない。
全て幼なじみの望むようにするしかない。
生涯幼なじみの腕の中で囚われることしか、贖罪がない。
「ひぃくん・・・ひぃくんがそうしてほしいなら、オレがひぃくんを罰してあげる。ひぃくんを犯して、閉じ込めて。それでひぃくんが楽になるなら」
壊れた幼なじみがそう言った。
壊したのは自分だ。
自分が幼なじみを犯して全てを狂わせた。
罰を。
罰を与えられなければ。
そして幼なじみはそうしてくれるだろう。
それでいい。
「ひぃくん・・・ひぃくんはオレの」
激しく穿たれた。
酷くて、辛くて気持ち良かった。
オナホのように犯されたかった。
都合良くつかうみたいにされたかった。
それは罰で。
でも、それは贖罪で。
だから気持ち良かった。
「ひぃくん・・・ひぃくんは優しくされたくないんだね。いいよ・・・酷くしてあげる。オレのモノである限り、ひぃくんがしたいようにしてあげる」
声は優しく、酷く激しく貫かれた。
それが良かった。
「閉じ込めてあげる。ちゃんと罰してあげる。それでひぃくんがいいのなら」
幼なじみはあまい声で言った。
でも。
だからこそ、許されることのない行為が続けられた。
罰。
罰して。
許さないで。
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