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幼なじみ 7

結局地元の大学に通っている。 幼なじみは新しく借りたマンションに入り浸っている。 幼なじみが大学に進学したら一緒に住む。 それはもう決定事項だ。 幼なじみに毎日犯される。 縛られ、おもちゃを使われ、手酷く抱かれる。 それが良かった。 罰されたなら、安心出来た。 優しくされて、罪悪感に泣くより、酷くされる方が安心できる。 「ひぃくんの好きなように」 幼なじみはそう言う。 酷く虐めてくれる。 その酷さに感じてイキ狂う。 だから自分は、いやらしいのだろう。 でも。 居られる。 ずっと、居られる。 犯してしまった罪を、罰してくれるなら、罰されるためになら居られる。 「可愛いひぃくん。オレが好きなひぃくん。オレが好きだからオレにしたことが許せない、可愛いひぃくん。オレにはどうでもいいことなのにね。でも、そういうややこしいところも好き」 幼なじみは笑って、今日は縛って喉を無理やり犯してくれた。 苦しくて死にそうで、でも。 イったのだ。 むせながら、飲み干し、またむせて。 罰せられることに、安心して、感じてしまう。 「今日は後ろだけで、気絶するまでイこうね」 幼なじみは笑った。 その言葉に先から零してしまう。 罰して。 許さないで。 罰されているなら隣にいれるから。 「好き・・・」 そう言った。 幼なじみは笑って、縛られた身体に乱暴に突き立てていく。 笑顔と行為の惨さの乖離。 悲鳴をあげ、苦痛の声をあげ、でもそれを喜ぶ。 罰を もっと酷くして。 ずっと一緒にいられるために。 罰を与えて貰えるようになって、やっと自分をゆるせるようになった。 泣かなくてすむ。 「ひぃくん、大好き、愛してる」 幼なじみの言葉はあまい。 そして、行為の苛烈さは加速していく。 性器を縛られせき止められ、首を締められながら奥まで貫かれる。 悲鳴と苦痛と快楽に酔った。 罰して。 もっと。 だって。 それなら傍にいられるから。 優しく許したりしないで。 自分を許せないから。 でも。 確かに。 とじこめられたこの部屋は。 罰を与えてもらえるこの部屋は。 楽園だった。 おわり

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