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同級生 2
静かで綺麗な同級生。
女の子だったら恋に落ちていただろう。
いや、女の子じゃなくても、もう恋になっていたのか。
彼は周りの誰とも距離を置いていて、醒めていて。
話かければ誰にでも静かに答えたけれど、とにかく、誰とも関わりたくないことを態度で明確に示していた。
綺麗すぎる外見がその距離を許した。
作りものみたいだったから。
誰もが遠巻きに、彼を見ていた。
そしてそれは自分も一緒だった。
同じ時間にいるのに彼だけは違う時間に生きてるみたいな、とおい昔か未来の映像みたいに彼を見て。
密かになんだか。
憧れていた。
その目には自分は映らない。
目があうことがあってもその目は通り過ぎていく。
同じ時間にいないから。
でも。
彼をみつめていたかった。
自分は普通の高校生。
普通の。
キレイな同性の同級生に憧れていても、きっと普通の女の子と付き合って、憧れは憧れのままで終わるんだろうと思ってた。
だって。
この世界に存在しないかのようで。
彼は現実なんかじゃなくて。
でも。
あの日。
彼と先輩達をみたのだった。
旧校舎で。
旧校舎にはいることなどほとんどない。
先生に頼まれて放課後、世界地図を準備室にもどすことになったのだ。
「鍵は空いてるから」
そう言われて。
そして、準備室にそれを入れて。
なんとなく旧校舎をまわってみようと思った。
それは、肝試しくらいのきもちで。
そして、3階で教室のドアが1つうっすら空いていて。
綺麗な彼が先輩達としていた。
ホコリだらけの床の上で。
彼は真っ白な裸体で、上級生2人と身体をつないでいた。
それは生々しい現実だった。
「女よりエロい、この乳首」
むしゃぶりつきながら、1人が呻く。
胡座になり下から彼を突き上げながら、その乳首を楽しんでいる。
そこがいろづき、尖っているのがみえた
「すげえ、ここ舐めたらめちゃくちゃキュンキュンしまってきて・・・ダメだ、出る出るう!!」
上級生が喚く。
「口もすごい。コレ、喉で締めてくるんだぞ・・・喉で。こんなの女としてもしてくれねぇよ」
もう一人は彼の口から喉を犯していた。
彼の髪を撫で、夢中で腰をぶつけていた。
彼の口の端から泡立つように精液がこぼれて。
そこを性器として使われているのがんかった。
「口マンコ」
とそうそこを、先輩は読んだ。
そう。
そこは性器。
髪の間からその先輩を見上げる彼の目に、ドキリとした、
霧の向こうにいるような。
ベールの向こうにいるような。
同じ時間にいないような。
そんな彼ではなかったから。
彼はそこにいた。
いつものそこにいながらどこにもいない彼ではなく、熱量を持つ欲望としてそこにいた。
その目は自分を見ていなかったのに、焼かれた。
それに射抜かれた先輩は狂った。
「ああっ・・・気持ちいい・・・これ、何なんだよ!!!」
半泣きになって叫び、その喉へと腰を打ち付けて。
「搾られ・・・いいっ・・・ああっ・・・駄目だとまんねぇ・・・」
泣き叫んだのは下から突き上げていた先輩で。
2人がかりで犯しているはずなのに。
白い身体の彼に喰らわれていた。
悲鳴は。
犯している側からしていた。
それは。
怖くて。
やらしくて。
恐ろしい光景だった。
そして、教室の入口から呆然と見つめる自分に、彼だけが気付いた。
そして。
初めて。
その目が自分を捕らえた。
初めて、見られた。
自分をちゃんと写した
その視線に。
興奮しきっていた性器が弾けて、下着の中で射精していた。
ガクガクと腰が揺れて。
立っているのがやっとだった。
逃げた。
這うようにして逃げた。
同級生が怖かった
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