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第2話 和麻作った朝食〜冬麻目線〜
リビングにつれて来られた俺は和麻に促されるまま椅子に座った。
テーブルには短時間で作ったとは思えない洋食が並んでおり凄いなと思っていた。
「 じゃあ 頂きます!」
「 …頂きます 」
和麻に続くように食べる前にする挨拶である頂きますを言ってはゆっくりと食べ始めて。
するとあることに気がつき俺は和麻に声をかけた
「 お前の分は ? 」
「 え ? あ…僕はいいよ お腹空いてないし 気にしないで 」
「 ダメに決まってるだろ 」
あの日以来和麻は食事が苦手で薬に頼りがちだ。
俺は立ち上がり和麻の隣に座ればスープをスプーンで掬い
「 ほら、少しでもいいから何か食え 」
「 …うん、ごめんね 」
和麻がちゃんとスープを口にしてくれたことに対し安心しつつ自分の分であったものをお皿に少し分け、半分こして食べることにした。
ゆっくりと食事を終えれば
「 ご馳走様 美味かったよ 」
「 ご馳走様でした 良かった、冬麻に褒められると嬉しいな ー!」
ご機嫌にしている和麻の頭を優しく撫でながらも可愛いと心底思う。
こんな言葉で喜んでくれるならもっと言ってあげたいと思った俺は「 いつもありがとな また作って 」と伝えた。
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