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第4話 あの日の事 2 〜冬麻目線〜

俺はなんで早く気づけなかったんだ。 そう俺は何度後悔したことだ。 和麻とその教師がいなくなって何かがおかしいと引っかかり俺は仲間に協力してもらい探っていた。 すぐには見つけることが出来なかった。 俺は昔から和麻の事が好きだった。 虐めが遭った時も止めようとしたが和麻に手を出したらダメだと言われ、何もしてやれなかった。 今回は和麻に何を言われても間違いだとしてもやっと唯一の情報を手にその教師の家に行き乗り込んだ。 __すると変わり果てた和麻の姿があった。 普段俺には微笑みかけてくれていたあの和麻が俺の姿を見ても何も話そうとしない。 それを見て咄嗟の行動だった。 俺はもうお前にそんな怖い目に遭わせたりしない。俺が一生守ってやる。和麻は全て揃ってるから欠けている俺が傍にいれば誰も近寄れないだろうと思ったからだ。 好きでも告白出来なかったのはそれもある。 俺は道を踏み外し、不良なんかになったから和麻の隣にいたら迷惑だとずっと思っていたから。 でもこの日俺は決めた。 ずっと和麻を守っていこう。 両親に嫌われてる俺達だからこそ一緒にいてお互いを守り合わなくてはいけないんだ。

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