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第5話
三日程、栄養補給や水分補給、最低限の睡眠以外は身体を繋げあった。
子供はそこはオメガで、小さな身体でそんな責め苦に耐えた。
いや、オメガにこそそれが必要なのだ。
これはアルファ以外癒してくれることのない飢えなのだから。
それが終われば、二人はいつも通り。
大人と子供。
父と子のような。
兄と弟のような。
仲は良くても触れ合うことのない二人になる。
そして、男は知っている。
夜中に子供は泣くのだ。
こっそりと。
それまでは普通の男の子だった自分の事を考えて。
大人の男に組み敷かれて喘ぐ自分ではなく、友達と遊んだり、女の子とデートすることを考えてドキドキしたりしていただろう自分のことを考えて。
もう番がいるから、オメガでも学校は受け入れてもらえる。
普通に学校に通える。
でも、まだベータでもオメガでもアルファでもない子供たちと過ごしているからこそ、大人とそんなことをしている自分に耐えられないのだ。
でも、早くオメガになってしまった身体には。
どうしてもアルファが必要なのだ。
可哀想に。
男はそうおもう。
でも、男のせいでもあるから、慰められないし、何より子供は自分のオメガなのだ。
それだけは事実。
発情期がきたなら、その度に奥まで貫き、その奥深くで放つと決まっていた。
男はアルファらしく性欲は強かったが、発情期以外はあと腐れのない相手を見つけて抱いてガマンした。
だって子供を抱こうとは思わない。
抱くのは自分のオメガになった時だけ。
発情期の時の子供は子供じゃない、そう言い訳した。
そんな風に数年がすぎた。
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