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夢魔 22
少年が見えない何かに後ろを貫かれ犯されながら、乳首を摘まれているのだと分かる。
小さな白い尻には火傷の跡がいくつかあって、犯されながらタバコで焼かれたのだとわかってしまう可哀想な、でも男のお気に入りのその尻は、穴が限界までひろげられ、中の粘膜が見えていた。
ぱっくり開いた穴の中がびくついていて、今、その中に見えない何かの性器が在るのだとわかってしまう。
少年の尻の小刻みに震える痙攣と、突かれる衝撃に揺れて、そして欲しがりみずから求める動き。
いやらしく複雑に尻は動いていた。
犯しながら自分がその尻を眺めて楽しんできたからこそ、「そう」されているのがわかってしまう。
ゆったり犯されながら、乳首を優しく扱かれているのだ。
硬く凝った乳首は尖って、そこを人差し指と親指でしごき立てるのが男のお気に入りだった。
これをしてやると少年はトロンとした目で、鳴いて溶ける楽器になり、男をどこまでも楽しませてくれるのだ。
それを目の前でされている。
触れてる指は見えないねにユルユルと動き軽く潰れる乳首が、見えない指の動きをわからせてくる。
「気持ち・・・いい・・・もっとしてぇ・・・ひぃん・・・はぁっ・・・」
甘く喘ぐ少年を、腹の上に乗せたまま見下ろす。
優しく抱いてやると一番少年は乱れる。
酷くされないのが好きなのだ。
誰にもそうされたことがなかったから。
酷くされてもかんじるようにされたからこそ、やさしく抱かれると狂う。
甘く溶けてる少年は可愛くてたまらないが、だが少年に今入ってるのは自分じゃない。
感じて尻までふって鳴いているのに、入っているのは自分じゃない。
もういい加減、耐えられなかった。
だってこれは男の少年なのだ。
酷く抱かれてきたのを優しくして、淡く蕩けるようにした、男の可愛い少年なのだ。
男ではない見えない何かに犯され甘く蕩けて、男の腕の中で喘いでいるこの状況がもう我慢出来なかった。
それでも。
可愛いことには変わりなかったけれど。
「酷くはしないから」
男は優しく少年の耳に囁き、だらしなく開いた口の中を優しく貪った。
欲しがる舌が可愛い。
後ろを突かれて、口の中まで痙攣しているのも、腹立たしいが可愛い。
少年を腹の上からベッドに下ろした。
しがみつきたくて、少年はくずったが、後ろを甘く責められ、痙攣してイっている間にその腕から逃げた。
背後から尻を突かれて。
反り返った上半身の胸をたっぷり指で虐められて。
涎をたらして、甘く鳴く。
ドロドロに溶かされるように動かれて、下半身が溶けてしまうような快感に少年が身を任せているのがわかる。
可愛い。
いつだってこうしてやりたい。
でもこうしてるのは自分じゃない。
「ああっ・・・熱いの・・・」
中に出されて少年がまた極める。
パックリ開いた穴から、中で泡立つ精液が見える。
男はその孔に指を入れてみた。
そう、男の指にはやはり入っている陰茎は感じ取れない。
ひくつき、戦慄く少年の粘膜だけで。
でも、そこが限界まで引き伸ばされているのがわかり、そして、何かが出した精液の熱さには触れられた。
オレのコイツの中で出しやがった。
それに頭に血が上った。
「ああっ、動かないでぇ・・・」
中でまた動かれたらしく、イったばかりの敏感な身体を震わせながら少年が鳴く。
男もそうだが、見えないコレも1度出したくらいで抜いたりはしないようだ。
いや、男のしてきたことをコイツは忠実にトレースしてる。
だから少年がこんなにも狂っているのだ。
男の愛撫そのものだからこそ。
「気持ち・・・いい・・・ さん・・・ さん・・・」
名前を叫ばれる。
だから。
挿れた。
見えない何か、男には触れない何かが入っているその孔に。
男のガチガチに勃起した陰茎を。
何かのが入ってる?
知ったことか。
これは、男の少年なのだ。
熱いそこに自分のモノ以外は感じられなかった。
だけど、ひくつくリズムと、うねり方が、ここに入ってる他の何かの存在を教えてくる。
他の何かにねっとり突かれて熟してる。
絞りとってくるから、それがわかる。
孔のしまりが。
気持ち良くて。
腹立たしい。
だから、新たなリズムをそこに与えた。
「えっ??ひぐっ・・・はあっ・・・!!!」
少年がありえない感触に驚いて叫んでいた。
2つの陰茎を少年は感じていた。
でも、2本が別々にある訳ではなく、
男自身は見えない何かに触れられないが、少年には重なるように2本は存在していて。
見えない何かが男の陰茎をトレースしているからこそ、2つ陰茎が少年の穴の中に重なりあいながら、少年には実在して感じられていた。
つまり、見えない何かが奥を犯すと、男は少年が感じて狂う前立腺を執拗に突くのだ。
リズムはゆったりで優しいのに、奥と前立腺の両方を大好きな男のモノで同時に虐められているわけで。
陰茎は複雑に重なりあい、少年の中で実在し、少年を狂わせていく。
少年は二本無理矢理ねじ込まれたこと、もある。
そういう風に使われてきたからだ。
でも、これは違った。
同じペニスが重なりあいながら、同時に色んな場所を甘く責めたてていくのだ。
「しゅごい・・・いいっ・・・」
少年は叫ぶ。
どちらも少年には、少年の大好きな男のペニスなのだ。
もっと欲しくてたまらない。
「ひぐっ、ひぃん・・・あぐぁっ!!!」
少年は喘いだ。
弱い乳首を弄られ、今はペニスまで扱かれ始めていた。
それは全部、大好きな男の指で。
「乳首・・・好きぃ・・・ちんぽ・・・好きぃ・・奥もコリコリされんのもぉ!!!!」
男に教えられたように、気持ちいい場所を夢中で申告する。
涎をたらし、身体を捩り、痙攣させながら。
「可愛い・・・お前に入ってるヤツにはムカつくけど、可愛い。仕方ない、お前が一番可愛い。ホンマや」
囁かれて、その言葉の意味は入らなくても、その甘さに少年は狂う。
男もムカつきながらも、快楽に溶けけった少年の身体を楽しんでいた。
見えない何かの存在を少年の身体が教えてくれる。
穴は2つの刺激に複雑に蠢きそれは確かに良かった。
そして、少年はいやらしくてとても可愛い。
男はさらに少年をとかしていく。
もう1つのペニスに負けないように。
甘過ぎた。
「ひぐっ・・・・あぐっ、・・・ああっ!!」
少年は叫んでいた。
デカくて熱くて、硬いモノがかさなりあいながら少年の腹の中に存在していて、それが複雑に少年の中を擦りたてるのに酔った。
どちらも。
重なりあいながら、少年を欲しがる2つの陰茎は、少年を傷つける意図などなく、ただただ甘く少年を蕩けさせるためだけに存在していた。
指で扱かれるのは乳首とペニスの両方で。
2つの体が重なりあうように、少年を求めていた。
「可愛い・・・可愛い・・・オレのや。オレの・・・」
甘く掠れた声にさらに酔わされた。
「好きぃ・・・大好き・・・イク・・・イクぅ!!!」
少年は叫び悶え、イキ狂った。
4本ある腕、2本ある陰茎、それらについて考えられないほど。
甘く。
深く。
イカされつづけた。
出される度に喜び、途中からは前から貫かれ、後からも同時に貫かれる異様さにさえ、頭が追いつかず、自分の中で2本重なりながら存在する陰茎を、喜んで搾りとっていた。
キスされながら、同時に胸を舐められ責められて。
ずっと穴から抜かれることなく、下半身を溶かされ続けて。
少年は泣いて喜んで。
欲しがり続けて。
眠りの中にいるからこそ、意識を失うこともなく。
男の名前を呼び続ける可愛い淫らな生き物となっていた。
「オレのや」
男の言葉には苦さがそれでもあったけれど。
少年は目を覚ますことなく、見えないモノと男に同時に犯されるのを悦び続けていた。
少年としては「2人で同一人物」の大好きな男に抱かれてるつもりだっただろうから。
このまま死んでも文句はなかっただろう。
だけど、それは。
終わったのだった。
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