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仮面 17
「出ないィ・・・もぉ、出ないぃ」
イガラシは許しを乞う。
複雑に巻きついていた舌が性器から解ける。
イガラシはホッとする。
その舌の長さと分厚さに怯えながら。
その舌は凄まじく長く分厚く、巧みに動く。
そのぶ厚さと太さは細い女性の腕位はあることをイガラシは知る。
大きく開かれた仮面の口から飛び出してくる長い長い舌から解放されたと思った時だった。
舌は今度はソコを舐めた。
信じられない所を。
熱い舌がこそげるように。
後ろの、穴の上を。
「ひぃ!!」
イガラシはその感覚にふるえて叫んだ。
鳥肌が立つ。
だがそれは。
不快だからではなかった。
それどころか、甘い重さが股間に来た。
イガラシは散々絞りとられ、足腰が立たなくなった身体で這うようにして逃げようとした。
「嫌だぁ・・・それは嫌だぁ・・・、まだ女の子ともしたことがないのにぃ・・・」
泣いて訴える。
這う足首に何か絡みついた。
柔らかな、でもしっかり絡みつくそれは仮面の髪だった。
絹の縄でできているはずのそれは、今は暖かく、生き物の体温がする、髪ではないなにかだった。
しかも、本来の長さ以上に伸びていた。
仮面から伸びた髪が足首に絡みつき、イガラシを逃がさない。
両足の足首から太ももへとまきついていき、イガラシに股を開かせ、無理やり恥ずかしい姿勢にさせた。
足を開かされ、また舌がそこを舐め始める。
襞のひとつ1つを伸ばすように。
執拗なその舌に、イガラシは感じてしまう。
ペちゃペちゃ
ペちゃペちゃ
食べられているような音と、散々出して枯れきったはずなのに、またペニスがもの欲しげに立ち上がっているのがイガラシにはいたたまれない。
「ひうっ、あがっ・・・ひいっ!!」
泣き喚く。
化け物に舐められ感じてる自分が信じられない。
でも。
でも。
舌で穴をつつかれて、イガラシは泣いた。
「それは止めて・・・お願いだぁ・・・止めてぇ・・女の子ともしたことないのにぃ・・・」
巨大なぶ厚い、女の子の腕程もある巨大な舌がそこに入ろうとしているのがわかったからだ。
だがやめてもらえない。
舌の先で何度もほじられる。
その度に声を上げて身体を震わせる。
そこを開かれることが快楽だなんて思いもしなかった。
「許してください・・・許してください・・・」
イガラシは懇願する。
そのぶ厚い舌、女の子の細い腕程のモノが入ってきたらさすがに気持ちいいではすまないとわかっていたからだ。
泣きけぷイガラシの口の中に何かが侵入してきた。
柔らかな、暖かい蠢く紐のような・・・仮面の髪だと分かるまでしばらくかかった。
やはり絹のロープではなく、生き物の肉のような感触になっていた。
それが伸びて、口の中に入ってきたのだ。
指程の太さのソレが、舌や上顎を擦る。
噛もうとしたら顎にまた違う髪が巻き付きそれを許さない。
舌を暖かい肉のような髪が擦る。
ゆっくりゆっくり。
舌に絡みつき、締め付けられる。
そう、性器を扱いた時のように。
唾液が零れた。
性器が濡れた時のように。
舌に巻き付かれ、扱かれた。
時々甘く締め付けられながら。
それは性器にされたのと同じ調子で、だからイガラシは喘いでしまった。
舌を舐められ、こすられ、甘く扱かれて、はしたなくそそり立て、突き出した舌から唾液を零し、震える性器からも白いモノが混ざり始めたものを零しながら、イガラシは喘いでいた。
舌を弄りながら同時に化け物の舌は執拗に穴をほじる。
硬く締まっていた場所が綻んでいく。
「うふゥ〜はかぁ・・・」
イガラシは泣きながら、舌を縛られているから言葉にならない声を出す。
首を振って嫌だということを必死で示しながら。
でも腰は揺れ、また舌を扱かれ喉を震わせ、性器は破裂寸前にまで膨れがっていた。
舌を浅く差し込まれ、舌を締め付けられ。
とうとうイガラシは射精していた。
直接さわられないまま。
穴を舐められ、舌を扱かれて。
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