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仮面 36
「まあ、説明した通りに・・・してくれや」
真っ赤な顔のまま、彼が言った。
妙にモジモジしてる。
この人は。
本当に。
純情だな。
少年は少し笑ってしまった。
可愛くて。
ありとあらゆるかことをされてきた自分とは違う。
少年は何とも思わない。
男が気にしないなら気にすることなど何もない。
少年は服を脱ぎ捨てた。
火傷の跡を気にすることもない。
男が気にしないならいい。
それをもう信じていた。
犯される事さえゆるしてくれる男は、こんな傷など気にもとめないと分かったからだ。
ベッドに上がる。
ここからは男が「準備」をしてくれる。
男がシャツのボタンをいくつか外してベッドに上がってくる。
笑ってる。
優しい笑顔だ。
「まあ、その、ヨロシク」
彼はゴニョニョ言うと背中を向けた。
見ないように。
真っ赤になったまま。
純情すぎる。
イガラシの方は目を見開いて見てる。
まあ、イガラシは仮面にイカされまくってはいるけど、男同士の絡みなど見た事はないのだ。
興味を隠しきれないのは仕方ない。
オトコノコだし。
「まあ、準備言うても、いつものセックスや。気持ちやうなりや」
男が髪や額にキスを落として囁いてきた。
流石に男は人に見られていても平気だ。
この男には恥じらいという言葉はない。
そして、少年にも。
少年の場合は何も誰も少年を傷つけることが出来ないというだけだ。
男以外は。
少年は。
虐待の中で自分を守る力を手に入れている。
痛みに反応し、叫んだり泣いたりしたとしても、それは少年の精神に傷を残すものではないように自分を守る術を持っているからだ。
「拷問とかに耐えるための訓練を受けている連中と同じやな」
彼が少年の話を聞いて言った言葉だ。
それを少年は自力では習得していた。
「ほんなら【準備】しよか」
男は微笑んで、少年の胸を指でいやらしく押し潰した。
甘い痛みにピクリと震え、少年は吐息を漏らす。
「沢山気持ちようなって、バケモンを惑わせんとなぁ」
男は掌で胸全体を揉みしだき、親指で乳首を押しつぶすことを繰り返す。
その体温とリズムに少年の身体に火がつき始める。
イガラシや彼がいるということに、羞恥が無いわけではない。
それが「傷」にならないだけだ。
羞恥は少年の感覚を鋭敏にする。
「ああっ・・・ふうっ」
甘い声がもう出始めていた。
男は明らかに楽しんでいた。
これはこれでアリだと開き直っているらしい。
少年を奪われる以外は全て些細なこと。
なら楽しむと決めたらしい。
元々、この男に倫理などない。
「オトモダチの前でそんなに鳴いて、いやらしいなぁ・・・可愛いわ」
男は上機嫌だった。
「ほら見てみ、この子、乳首だけでイケるんやで?」
イガラシに話しかけさえする。
「摘んで舐めて吸って噛んでたら、めっちゃ可愛い感じに熟れるんやで?ええやろ?」
イガラシに摘んでだ乳首を見せつける。
そこはもう尖っていた。
乳首て感じることをもう知っていて、なんなら乳首で余裕でイケるイガラシは男が虐める指先にゴクリと唾を飲んだ。
両方の乳首をコリコリと摘まれて、少年はいやらしく腰を揺らしてまた鳴いた。
もうペニスはそそりたっていた。
「オトモダチに言うて?気持ちいいって」
男に言われて、少年は喘ぐ。
「気持ち・・・い、乳首・・・虐められる・・のす・・き」
男が強く摘んだから高い声をあげた。
少年を感じさせ、乱れさせ、気を高ぶらせる必要があった。
だから男が少年にそうしてる。
だが別にこんなプレイじみたことはする必要はないのだが、男は明らかに楽しんでた。
「ほら、もっと感じでてや、オトモダチに気持ちようなってるとこ見せたり?」
男は胸の先を弾くようにした。
掠めるように弾かれると少年が狂うことを知ってて。
「ひん・・・ああっ、ああっ・・・」
いやらしく腰を揺らして少年が叫ぶ。
男は甘やかし、時間をかけて少年の1番感じるやり方を探り出し、それで少年をイカせることを楽しんできたのだ。
だから、どんなに酷くされても感じていた時とは、感じ方が全く違う。
逃げるためじゃない快楽に少年はぐちゃぐちゃに溶かされる。
「そう言えば、乳首をちんぽみたいに扱かれるんも好きやったな」
男が囁く。
少年はビクンと身体を震わせた。
この前男に言わさせられた、仮面が少年にして気持ち良かったことだ。
でも。
男は楽しんでいたから安心した。
大丈夫。
男は乳首をしごき始めた。
指で摘み扱くように動かす。
そうされる度にビクビクと少年のペニスが震える。
「ああっ・・・」
イガラシが声をあげていた。
見てるだけで感じてきているのだ。
それくらい男の指はいやらしかった。
「乳首のちんぽでイケや」
男が耳を噛みながら言った。
「イク!!!」
少年はちゃんとそう言ってイった。
喉を逸らして、乳首を尖らせて。
そのペニスから迸しらせて。
その飛沫がイガラシにかかって、イガラシも甘く喘いだ。
イガラシのズボンに染みが出来ていた。
イガラシも見ているだけでイったのだ。
「ヤラシイなぁ、可愛いなぁ」
男は少年を頬ずりした。
「乳首の先をほじられるのが好きやったな?」
優しい声で言われて、少年は蕩けきった顔を男にむける。
「好きぃ・・・」
だらしない声しかもう出ない。
「・・・・・・ちょっと興奮させるだけでええんやけど!!」
背中を向けたままの彼が叫ぶが男は聞こえてないように振る舞う。
「オトモダチのために、もっといやらしくなるんやで。友達想いで可愛いわ」
男は乳首を舐めながらいった。
イガラシに見せつけるようにしながら。
尖って熟れて。
すっかりいやらしくなったそこを音を立てて舐め、先を執拗にほじる。
「先っぽぉ!!!いいっ!!いいっ!!」
少年が狂ったように乱れる。
男はイガラシをみながら、いやらしく舌を使う。
笑ってた。
完全に楽しんでいた。
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