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第48話 愛を交わす(4)(*)
セックスをするにあたって、武彦は「一応、ネットで勉強したけれど」と断ってから、「何か気をつけることある?」と尋ねてきた。
「男同士でしたらいけないこととか、ある? 俺がする方でいい? 指、入れても平気? 舐めるのとかは? 挿入はOK? それと──できれば俺に、全部させてくれる?」
ねだられて、碧は顔を真っ赤にして頷くしかなかった。
そこから先は羞恥プレイの連続だった。丹念にほぐしてゆく指は優しすぎて焦らされすぎてしまい、最後には碧が羞恥心を乗り越えて、どこに何をどうしてほしいか、口に出さざるを得なかった。
膝を左右に開いたまま、向かい合った形で、長い時間をかけて蕩かされてゆく。後蕾を探られると快楽に似たぴりぴりとした感覚がする。長い武彦の指が中でくねるたび、甘く刺激が弾けて、腰が立たなくなりそうだった。
「凄い、吸い付いてくる……大丈夫? 碧」
「んっ」
「ここ、この、コリッとしたとこ」
「んんぅ、っ……」
「押すと中、うねるね……。俺の指、気持ちいい? 碧、痛く、ない? 平気?」
言われながらうなじを噛まれて、脇腹にも爪を立てられた。中だけでなく、時々太腿に当たる武彦の昂りが熱い。名前を呼ばれるだけで入りたいと言われているみたいで、意図せず涙が出て、溺れる寸前だというのに喘ぐ以外のことができなくなってゆく。
「ぁ、ぁあ……っ、んぅ、ぅ、ぁぅっ……!」
シーツに縋りながら呼吸を乱していると、耳朶を甘噛みされて、さらに指をくじられた。
「ぅ、ぁ、っ……!」
「前も、虐めていい? どこが、感じる?」
「ゃぁ、ぁあぅ……!」
武彦は元々が異性愛者だと言っていた。だから碧の裸を見て、やはり駄目だということになったら、その時は諦めるしかないと思っていた。
しかし、今はそれが嘘のように、双方とも昂ぶっている。
「た、けひ、こ……っ、好き……っ」
「っ」
「僕で、大丈夫かなって、思ってた、けど……っ、きみが、ちゃんとこうして」
言いながら、碧が武彦の昂りに指を這わせると、息を詰めてから、言われる。
「っ……当然だろ。好きな人の裸見て、平常心でいられる方がどうかしてる……っ」
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