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第49話 愛を交わす(5)(*)
「あぁ……もぅ……っ!」
ぐりぐりと鈴口を親指で圧迫されると、電流が走ったみたいになり、声が出る。武彦にされていること自体が熾火のように心を炙り、うなじの辺りまで染まるのがわかった。
「入れて、いい……っ?」
耳元で囁かれて、こくこくと頷かざるを得なくなる。ローションの代わりにハンドクリームを持ってきていて、それがまんべんなく碧の内部に塗り込められていた。双玉を柔らかく揉まれながら、時々鈴口を爪で抉られて、耐えていた声が出てしまう。触るようねだらなくても、武彦は碧の象徴に自然に触れてくる。
「も、ぃっ……から、ぁあぁ……っ!」
「碧がよくても、俺はよくない」
「焦ら、して……っ」
「っていうより、足りない。もっと欲しい。碧は? 俺以外誰も知らないところって、どこ? もっと気持ち良くしたいけど、イイところってどこ?」
言いながら中に挿入された指は、知らない間に三本に達していた。
「もー──……っ、したい、っ」
こんなに丁寧に焦らされたことなどなくて、自然と腰を振って、早く挿れて欲しいとねだってしまう。
「武彦、っねがい……っ」
「碧、キス……」
唇をねだられて、腫れたそれを差し出す。
「れて……ぇ、挿れ……って、ねが……っん、ふぁ、はぁ、ぁあぁ……っ」
「ん、こんな顔、するんだ? 碧、可愛い……っ」
心臓がぎゅっとして、碧はついに起き上がると、武彦の上に乗った。もう淫らだと言われても、驚かれてもいい。武彦の長大なそれもまた、碧と同じ硬度を保っていることを知っている。それが嬉しかった。
碧が組み敷いて先端を自分のそこへあてがうと、下から武彦がゆっくりと突き上げてきた。
「ひぃ、ぅ、ぁ、ぁー……っ! ぁっ、ぅ、ん、ぁあぁっ……!」
「すご、い……っうねって、締め付けてくる……っ」
「ぁ、おねが、ぃ、動……っぁ、あぁぁっ、ぁ、あー……っ!」
隙間なく締め付けられた壁をこすりながら、武彦の長大なものが抜き取られてゆく。かと思うと先端を残したまま再び揺すり上げるように挿入され、次第にリズミカルにこすられると、視界に白く星が散った。
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