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第50話 愛を交わす(6)(*)
「ひぅ、っ、ぅん、っぁ、あ、ぁっ、ゃぁあっ、なか、おく、っ奥が、あぁぁっ……!」
火花が弾けるような快楽が駆け抜ける。碧が思わず縋ると、武彦がぎゅ、とその背中を抱いて、腰を回すように押し上げ、犯してゆく。
「みどり──碧っ……!」
「はぁ、ぁっ、たけ、……も、ぁ……っ……っ!」
「碧……っ!」
涙が流れて視界が一部、クリアになった。
その時の武彦の切なげに追い詰められた表情を見た刹那、碧はぞくぞくと悦楽が駆け抜けてゆく。
「っ……、ふぁ……っ!」
「っ──……!」
高みに向かって放り投げられた瞬間、武彦が碧を強く抱いた。同時に奥に、もったりと重いものが撒かれるのを感じる。
「あ……出て、る、っ……好き、武彦、すき……ぃ」
次の瞬間、がくりと力が抜けた碧の身体を抱きとめると同時に、武彦は呟いた。
「碧……っ、好きだ……っ」
そのまま蕩けて壊れてしまいそうな、そんな終わり方だった。
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