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17歳の夏10
ライアンと学校内のベンチで並んで座る。
「時間大丈夫?」
「うん、まだHRまで時間あるから」
「そうか、、、」
「、、、、」
「、、、、」
「すまなかった」
「ごめんなさい」
ライアンと僕は同時に謝っていた。
「そんな、ライアンは謝る事無い」
「あるよ。ブレインの事、あんな風に言うべきじゃなかった」
「僕だってライアンの言う通り、本当にお子様だ。八つ当たりしてごめん。ライアンに合わせる顔が無くて」
「いいんだ、俺も大人気なかった。
また、道場にも来るといい」
最近は、ブレインに守られていて護身術を使う機会も無いけれど。
いつまでも誰かに守って貰ってばかりじゃダメだなって気づいた。
「行く。もっと出来るようになりたい」
「okじゃあ、また夕方に」
隠れて、逃げて、我慢してばかりだった。
僕もしっかり自分の足で立ちたい。
僕は自分を誇りに思ってる。
ゲイでも、中性的でも、何一つ恥じて無い。
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