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18歳の夏2

「今日は泊まってくの?」 「ママが朝には帰るから、今日は戻るよ」 シャワーを借りて服を着る。 「車で家まで送るから少し待って」 「大丈夫だよ?歩いて帰れる」 「こんな色っぽい子を歩いては帰せないよ」 チュッと唇にキス。 「僕に抱かれた後の君は特に」 ブレインも服を着ると車を出してくれた。 「また数時間後、迎えに来るから」 僕の家のドアの前で名残惜しそうにブレインがキスをする。 「うん、また明日」 彼氏の背中を見送り家の中へ入る。 リビングに行くと 「やあ、カート」 突然、ソファーに寛ぐエージェント•ハワードが現れた。 「び、びっくりした!どうしたんですか?というかいつ中へ入ったんです?」 鍵はどうしたんだろう?? 「ついさっきだよ。それより、君に話があって来たんだ。座ってくれ」 「はい」 「最近のブレインの様子はどうだい?変わった所は?」 コレは素直に答えるべきなんだろうか? 「質問には正しく答えてくれ」 「少しだけ、悩んでいる気がします」 「悩んでいる理由は?」 「自分の力のコントロールだと思います」 「彼が力を制御出来なくなっているという事かな?」 「たまに、力を無意識に使ってしまうみたいで、、、」 「成る程、話してくれてありがとう」 エージェント•ハワードは直ぐに立ち上がると帰って行った。 「コレだけ聞きに来たのかな?」 案外WIAも事件が無ければ暇なのかもね。 そんな能天気な事を考えて眠りについた。

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