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18歳の夏14

コツン ライアンの唇じゃなく、ライアンの額がコツンと僕の額に触れた。 「お前、熱あるぞ」 「え??」 熱?だから、やたら暑いしドキドキしてるのかな? こんな人前でライアンが僕にキスするなんてあり得ないし。 「今日は帰れ」 「平気だから、大丈夫」 ママは夜勤だし、誰もいない家に帰りたくないな。 1人だとブレインの事考えて落ち込む。 「ブレインは?早く迎えに来て貰え」 「ブレインは所在不明」 「は?どういう事だ?」 「僕も知らない」 「お袋さんは?夜勤か?」 「うん」 「、、、じゃあ、ウチに来い。すぐ隣のアパートだ。一旦、薬を飲んで休め。朝には家まで送ってやるから」 「シェーンが迎えに来るし平気」 「じゃあ、シェーンが来るまで俺の部屋で休んでろ」 ライアンの家は行ったこと無いけど、道場の隣のアパートだと知っている。 「大丈夫、自分で帰れ、、、る」 なんか目眩がしてきたかも。 グルグルしてる。 気持ち悪い。 「おい、カート?」 何だか、さっきまで暑かったのに今度は寒気がする。 「大丈夫、大丈夫」 「何が大丈夫だよ。ホラ来い」 ライアンが僕を軽々と抱えた。 「アレン!カートの具合が悪そうだから一旦俺の部屋に寝かせてくる。すぐ戻る」 アレンはライアンの道場で働くスタッフだ。 「大丈夫か?カート」 「だいじょうぶ」 アレンに何とか答える。 道場の皆んなも心配そうに声を掛けてくれた。 本当にここは良い人達ばっかりだ。

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