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18歳の秋1

秋から僕は大学生になった。 夢だったコロンビア大学。 こんな名門大学に入学出来たのに。 僕は不満だ。 「何でマンハッタンのキャンパスじゃないんだよ」 憧れていたニューヨーク、マンハッタンでの生活! 僕が入学したのはコロンビア大学の中に極秘に作られた、教養学部のセクター2と呼ばれるコロンビア大の僻地。フィラデルフィア郊外にあるスプリングフィールドキャンパスだ。 マンハッタンまでは軽く車で3時間はかかる。 大学から近いキングスタウンにある寮の部屋で荷物を片付けているとドアが勢いよく開いた。 「誰?」 「え?」 ドアを開けて現れたのは背が高く金髪、大きな目に大きな口、大型犬を連想させる少年みたいな男だ。 「同室者?え?女の子?」 「ぼ、僕は男」 「まじかよ!名前は?」 「カート。カート·アンダーソン」 「俺はコード·オーヴァーストリート。ごめんね女の子なんて言って」 「ううん、大丈夫」 「同室者が可愛い男の子で良かった。これから宜しく。荷物、手伝う?」 「もう終わるから大丈夫だよ。ありがとう」 「そっか。カートはネオヒューマンズ?訓練生?」 コロンビア大学のネオヒューマンズが集まる教養学部セクター2にはネオヒューマンズクラスとWIA訓練生のクラスに分かれている。 勿論、僕は普通の人間だから訓練生。 「訓練生だよ。コードは?」 「俺も訓練生なんだ!良かった仲間だ」 なんだか良い人そう。これから最低でも一年は毎日顔を合わせる相手。出来れば仲良くやって行きたい。 「これから宜しくねカート」 「こちらこそ」 コードは本当に明るくて良い人だったんだけど、、、 コレは嵐の始まりだった。

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