60 / 112
18歳の秋4
ブレインは跪いたままそっと手を取って、指輪をはめてくれた。
指輪は僕の薬指にピッタリ。
プラチナの繊細なデザイン。
「答えを聞かせて?」
まだ学生だし、大学に入学したばかりだし、付き合ってまだ1年ぐらいだし、それにそれに、、、
「Will you marry me?」
少し緊張したブレインの顔。
「Yes」
断る理由はいくつも考えたけど、考えたけど無理だよ。
「ああ、ありがとう神様」
ブレインは勢いよく僕を抱きしめるとキスをした。
「愛してるカート」
「僕も愛してる」
何の記念日でもない晴れた9月の日。
クリスマスでもバレンタインでもない。
今日が僕らには特別な日になった。
「夢みたいだ、君にプロポーズされたなんて」
2人で手を繋いで城の南側にあるバラのアーチを潜り、中庭に出た。
小さなベンチに座る。
まるで僕たちを祝福しているかの様に鮮やかな花々が咲き誇っている。
「僕はもうずっと前から君に結婚を申し込みたかった」
「そういえば、何で今日だったの?誕生日でも記念日でもないよね?」
「ああ、それは僕の母が高校を卒業して大学生になったら結婚でも何でも自分で考え決めて良いって言われていたから。1日でも早く、入学して最初の日に君にプロポーズするって決めてた」
「そうなんだ。ブレイン、君に迷いはなかったの?僕なんかと結婚していいの?」
「なに言ってるんだよカート。君は本当に魅力的な男だ。周りが絶対に放って置かない。だから1秒でも早く君の全てが欲しかった。
大学生になっても僕以外見て欲しくなかった。
いつも余裕無くてごめん」
ブレインは僕が思っている以上に、僕に夢中らしい。
「僕だって余裕なんかないよ」
僕からブレインの頬を両手で捕まえてキスをした。
すぐにブレインの舌が口腔の中を這う。
「ま、待って、ブレインそんな激しくしたらっ」
勃っちゃう。
「おいで」
手を引かれ、中庭の先にある城の入り口まで連れて来られた。
「ちゃんと鍵も借りてある。城の中はリノベーションされているんだ」
城の中に入ると、思っていた以上に近代的に手入れされていた。絨毯もピカピカ。
「二階の寝室を片付けて貰ってるから」
螺旋階段を登って寝室に着くと大きなベッドにはバラの花びらが散りばめられている。
「凄い!」
「来て」
ブレインは僕をベッドに押し倒してゆっくり服を脱がせ始めた。
フワリとバラの香りが舞う。
唇に、胸元に、首筋に、脇腹にキスが降り注ぐ。
「あっ、ブレイン、もう無理」
僕は我慢出来ずにブレインの服を脱がせる。
素肌が触れ合うと、眩暈がする。
股間を擦り付け合うと快感で腰が勝手に動いた。
「カート、君を愛してる」
ブレインはジェルで僕の後ろを解すと指で前立腺を刺激する。
「前と後ろ一緒にしないで!出ちゃう!」
「いいよ、先にいって」
僕が我慢出来なくて射精した直後にブレインが挿入した。
「うぁ、ま、待ってぇ、出たばっかりで!怖い」
快感が強すぎて逃げそうになる腰をグッと掴まれた。
「カートの中、すごいっ、締め付け」
「あ、あ、やだ」
「嫌なの?抜く?」
「ちがぅぅ、抜かないで」
気持ち良すぎておかしくなりそう。
ともだちにシェアしよう!