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18歳の秋5
もう、全身が汗と精液でドロドロ。
僕のかブレインのかも分からない。
いつの間にか、窓の外も日が暮れてる。
何回しちゃったんだろ。久々に盛り上がりすぎた。
疲れてそのまま眠っているブレインの顔をさっきから飽きずに眺めてる。
濃い眉毛、大きな瞳、エキゾチックな顔立ち、自信家なロマンチスト、繊細な優しい人。
僕の前でだけ余裕の無い顔をする所は可愛い。
「もうそろそろ僕の顔に穴が開きそうだ」
目を閉じてたブレインが急に笑った。
「起きてたの?!」
「10分ぐらい前から」
「信じられない、よく退屈しなかったね」
「君こそ、僕の顔をそんなに見つめてて退屈しなかったの?」
「僕の彼氏はハンサムだから見飽きないの」
「あははは、そろそろ帰る準備をしようか」
「先にシャワー浴びてくる」
僕は奥にあるシャワールームで先に身体を流した。
ブレインと婚約しちゃった。
ママは何て言うかな。
ママにはカミングアウトしてたし、ブレインの事は気に入ってたはず。
シェーンやライアンにも報告しないと!
アレコレ考え事をしていると後ろから急に抱きしめられた。
「何を楽しそうに壁と話してるの?」
シャワールームにブレインが現れた。
「あ、声に出てた?」
「うん」
「ママ達に婚約の事、報告しようと思って」
「クリスマス、プリンストンへ戻って報告しよう。後は僕の家族も紹介するよ」
「分かった」
ブレインのお兄さんには会った。
次はお母さん。緊張するな。
「カート、ずっと一緒に居よう。お爺さんになっても、2人でずっと手を繋いでよう」
「離さないでよ」
僕は、この日、この時のブレインを。
ブレインとの約束を、この先、何度も何度も思い返して生きる。
愛は確かに僕らの中にあった。
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