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18歳の冬1

「カート、そこのチョコバーとって」 大学の授業が終わって夕飯を食べてから僕の寮部屋にブレインが大量のお菓子を持って遊びに来た。 「あ、はいはい君が好きなキャラメルトリプルナッツね」 「カート、一口いる?」 「やめとく、明日はパーカー先生の接近戦の授業があるから身体軽くしときたい」 「そ?じゃあ、キスして」 「え?」 「味見させてあげる」 チュッと軽くキスをするとブレインからキャラメルトリプルナッツの味がした。 「まあ、悪く無いけど僕には甘すぎかな」 「あ、カート!そろそろミスターリアリティーショーが始まる」 「え、もうそんな時間?ちょっと待ってすぐいく」 2人でベッドに入り毛布を被ってテレビをつける。 ただテレビを見て、他愛のない話をして、、、 最近の僕らはすっかり落ち着いた。 ブレインは大学に入ってからずっと不安定だったし、苦しそうだった。 今では僕に言いたい事が言えるようになったからか、安心したからか、前よりも一緒に過ごす時間が減っても気にしてないみたい。 それどころか、、、 最近は熟年カップルの様になってるかも?! エッチな事だってもう2週間してない! そろそろクリスマスだって言うのに、何も計画してないし! もしかして、、、 安心したら今度は僕に飽きちゃった?! 「お2人さん、熟年カップルみたいになってきたね」 コードが部屋に戻ってきた第一声だ。 「そう?」 ブレインは気にして無いみたいでチョコバーを食べながらテレビに夢中だ。 コードに対する嫉妬もすっかり落ち着いてる。 これは、良い事なの?? それとも??

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