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18歳の冬2

付き合って一年以上だし。 婚約中だし。 ブレインは僕を愛してる。 別に何も不安になる事なんかない。 全然平気だ。 僕は毎日幸せ。 「カート、さっきからトマトに恨みでもあるの?」 僕が朝食のトマトに勢いよくフォークを突き立てるとコードが呆れた顔で言った。 「え?」 「トマトぐちゃぐちゃじゃん」 「ごめん気づかなかった」 「カート、なんかイライラしてない?」 「してないよ」 「なら良いけど。あ、ブレインだ!」 振り返ると僕の婚約者は僕が知らない女の子と何やら楽しそうに話していて僕らに気付いてない。 ちょっと前ならカフェテリアで真っ先に僕を探して駆け寄ってくれてたのに。 そ の 子 だ れ ? 「ブレイン、こっち!」 コードがブレインを呼ぶと、女の子に何か話してからこっちへ来た。 「おはよう」 僕の隣の定位置に座る。 「ブレイン、さっきの子誰?可愛いね」 可愛い?コード、女の子の趣味悪い。 「ああ、イリーナだよ」 僕の知らない子。 「ネオヒューマンズなの?」 「そうだね」 「どんな能力なの?」 「イリーナは鳥を操るらしい」 「鳥?!空飛ぶ?!すげー!そんな動物を操る力もあるんだー」 「カート?」 「なに?」 「気分悪い?何かイライラし 「してない」 僕は絶好調なんだから。

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