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18歳の冬6

「ママ、ただいま!」 クリスマス、僕とブレインは一緒に僕の実家に帰った。 プリンストンにも、うっすら雪が積もっている。 「おかえり、カート、会いたかった!ブレインも、さあ、中に入って」 今日は2人で来る事を伝えていた。 「ありがとうございます」 ブレインは少し緊張してるみたい。 珍しくプリンストンに戻る飛行機もタクシーも口数が少なかった。 僕だって明日、ブレインのお母さんに挨拶に行く予定だから緊張する気持ちは同じだ。 それに大丈夫だとは思うけど、ブレインとの事、ママだけには反対されたく無い。 「もうクリスマスディナーの準備は出来てるのよ、早く荷物を置いてダイニングに来て」 ママは楽しそう。 キッチンからは良い匂いだってしてる。 僕らは2階にある僕の部屋に荷物を置きに行った。 「まだ数ヶ月離れただけなのに、なんだかもう懐かしいね」 使われなくなった僕の部屋は何だか寂しく感じる。 「そうだね。君との思い出が沢山ある部屋だ」 ブレインがチュっと音を立ててキスする。 「ここで君に投げ飛ばされた事あったな」 「それは思い出さないで」 ポットラックパーティーの後、酔ったブレインに迫られて投げ飛ばして逃げた事がある。 荷物を置いて、コートをクローゼットにしまうとブレインは振り返って僕の両手を握った。 「カート、心の底から君を愛してる。君のお母さんには誠心誠意、気持ちを伝えるつもりだよ。例え反対されても、何度だって」 「うん、僕も同じ気持ちだ」 「準備はいい?」 「うん、行こう」 2人で深呼吸して階下へ降りた。

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