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20歳の暗い夏2
手始めにWIAワシントン本部だ。
何故かって?
訓練生のカートが先月、実地訓練に出た。訓練から戻った直後にこうなった。無関係だとは思えない。
「長官に会いたい」
ワシントンD.C.の本部は近代的で大きなツインタワーになったビル。職員とエージェント数百人が働いているらしい。
「アポイントが無ければ、、、あ、、、ご案内します。こちらです」
受付を操り長官の元へ案内させる。
一緒にエレベーターに乗り込もうとした時、警備のエージェント数人が銃を構えながら慌てて追いかけて来た。
「止まれ!勝手に本部への侵入は許さな、、、「黙って持ち場に戻れ」
「はい、失礼しました」
誰にも邪魔させない。
エージェント達を追い返し68階でエレベーターを降りた。
「ここから先へは、私じゃ入れません」
「じゃあ、誰なら案内出来る?」
「あちらの部屋に居る上級エージェントなら」
「ありがとう、君はもう戻って」
次は上級エージェントだ。
ドアを開けた瞬間、煙が舞い上がった。
しまった!催涙ガス?!
口元を押さえて反対へ逃げる。
後ろから、ガスマスクをした上級エージェント達が追いかけて来た。
「止まらないと撃つぞ!」
「君達こそ止まれ」
「手を上げろ」
僕への対策で消音装置を搭載したガスマスクがあると聞いたがコレか。
僕の声を遮断しても無駄だよ。
【君達こそ止まれ】
頭に直接話しかけた。
エージェント達はその場で動かない。
さて、誰を操るか、、、
「その辺でやめときなさい」
気配は一切無かった。エージェント•メイだ。背後から突然、後頭部へ銃を突きつけられた。
「メイ、君を操りたく無い」
「あんたが、私を操る前に引き金をひく自信がある。私にさせないで」
流石、最強のエージェント。余程自信があるらしい。
さてどうするか迷っていると
パチパチ
背後から拍手が聞こえる。
「ついに、頭の中に命令できる様になったか!流石、最強ネオヒューマンズ」
WIAスミス長官だ。
相手から現れてくれた。
「私を探していたんだろう?ちょうど長官室で作戦会議中だった、君も一緒にどうだい?」
「なんの会議が知りませんが僕は興味がない。それより、先月のカートの実地訓練について聞きたい」
「ああ、ちょうどその話をしていた」
「え?!」
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