103 / 112

20歳の暗い夏2-9

「俺たち、ハンターなんだ」 ディーンが言った。 嫌な予感が的中した。2人は何となく一般人じゃないと思ってた。 それに僕が銃を持った男を倒す所を店内から2人に見られた事には気付いていた。だから、今夜、何かしら2人が動くとは思っていた。 「何でカサドールが僕を追ってるの?」 「カサドール?何だそれ。それに別に君を追ってる訳じゃない」 カサドールじゃない?! 「でも、ハンターって」 「信じて貰えないかもしれないが俺たちは悪霊や悪魔、ヴァンパイヤなんかの化け物を狩るハンターだ」 化け物を狩るハンター?!ネオヒューマンズじゃない? 「じゃあ、さっきのは?」 「清めた塩、聖水、十字架に銀のナイフだよ。 塩は悪霊に、聖水は悪魔に、十字架はヴァンパイヤ、銀はシェイプシフターやジンを炙り出せる。 君はどれも違った。人間だ。でも、店で銃を持った男を一瞬で倒したのを見たぞ。今度は君の番だ、何者なんだ?」 「僕、、、僕は、、、」 2人に話すべき? 迷っていると突然サムがあ!っと思い出した様に言った。 「さっきコードが言ったカサドール!思い出したよ。前にハンター仲間のスマッシュがスカウトされたハンター協会だ!」 「ハンター協会???」 「僕たちはフリーのハンターだけど、ハンター達を集めて組織的に狩りをしているグループがあるんだ。その中の一つにサカドールっていう名前の組織がある」 じゃあ、やっぱり2人はカサドールじゃない。   「君は何者なの?銃を持った男を一瞬で倒せるし悪霊やヴァンパイヤの話をしても驚かない。それに、なぜハンター協会の事を知ってたの?」 サムは僕を真っ直ぐ見つめた。 2人を信じて良いのか分からない、、、 でも僕よりヤツらについて詳しそう。 僕は意を決して言った。 「僕、シェイプシフターに狙われてる」 「何だって?どういう事だ」 「話したら助けてくれる?」

ともだちにシェアしよう!