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5-ばかしあい(7)

ふふん。 今日はデニムパンツに大きめホワイトなトレーナーで、純粋さ強調ファッションにしてみた。 遊馬さんのマンションの前で出待ちしてるよ。 なんで出待ちなんかするのかって? ……遊馬さんと会う約束をしてないからだよ! ふふ。うふふふふ。 昨日メッセージのやり取りしてたけど、結局遊馬さんが『一人で行く』って言ったきりになってるんだよね。 もう、いいじゃん。約束なんてしてなくても。直に会って、『じゃ、一緒に行きましょう』ってすればいいじゃん。 ……実は、さぁ。 お風呂前のメッセージで、一緒に行くの断られたじゃん? お風呂出てから、もう一回お願いしてみようと思ってたんだけどさ。 あー。 そのですね。 久しぶりにシコってしまった俺は、止まらなくなってしまったのです。 シャワー浴びながら数回抜いて、ようやく我に返って慌てて体を拭いて出てきた。 それでもって髪を乾かそうとしたら、電気機器の充電でコンセントが満員なのに気が付いてさ。 だから、満充電になってたスマホをコンセントから抜いたわけ。 それで無事ドライヤーを使えたんだけどさ。髪乾かしてる最中、スマホから目が離せなくなっちゃった。 頭の中には、しばらく前に灰谷が撮ってくれた、遊馬さんの画像が浮かび上がってた。 相手は誰だか知らないけど、少なくない色気をまとって微笑んだ遊馬さんの姿がそこにある。 髪を乾かし終わった俺は、どうにも抗えない力に操られて、その画像をディスプレイに表示した。 とうとう禁を破って遊馬さんでオナっちゃった俺だもん、もちろんするよね。 ちゅ、と遊馬さんに言い訳のキスをした。 好きなんです。好きなんです、遊馬さん。 こんな……こんなことをしてしまうほど、好きなんです。 下着に手を突っ込んで、今さっき欲望をいやになるほど吐き出してきたばかりのくせに、まだ吼え猛る気に満ち溢れた俺の一部を取り出した。 遊馬さんを見つめて根元を握ると、手の中で、ぐぐ、とまた存在感を増す。 ゆっくりと上下に扱いて、切なさに思わずうめいた。 「ん、ぅ……」 薄紅の唇を湿す赤い舌。 もどかしいほどゆっくりと攻めながら、舐めるように裏筋を丁寧になぞり上げて――自慰を覚えた猿のように快楽を貪った。 「ぁ、はっ……んぅっ……あす、ま、さんっ……! 」 ◇ ◇ ◇ お願いします。 今だけ耳を、目を、塞いでいてください。 俺の声を聞かないでください。 俺の痴態を見ないでください。 「…………は、ぁっ!」 罪悪感の中、何回達したかもう分からない。 力尽きて眠りに落ちた。

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